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[MOM2391]矢板中央MF稲見哲行(3年)_フットサル全日本ユース優勝が自信に

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主将MF稲見哲行(3年)が好守にチームを牽引する

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 三重2-3矢板中央 NACK]

 相手に流れは渡さない。前半25分に同点とされていた矢板中央高(栃木)だったが、3分後の同28分、DF内田航太郎(2年)がFKを蹴り入れると、相手DFのクリアミスを誘う。これをMF稲見哲行(3年)が左足ボレーで蹴り込み、勝ち越し弾を奪った。

「競り合いという部分でこぼれてくるなと思った。こぼれ球が自分のところに来て、気持ちで押し込みました。このチームは得点してもすぐに失点するパターンが多い。昔に戻るぞという思いがあった。だからすぐに点を取りに行きました」

 稲見は昨年8月に開催された第4回全日本ユース(U-18)フットサル大会に出場。矢板中央は2年生を中心に編成されたが、「まとめ役」として稲見も唯一の3年生として参戦した。結果は初出場にして初優勝。サッカー部にも好影響を与え、新人戦は準優勝、総体予選も4強どまりだったチームは、選手権予選を圧勝。栃木県リーグも優勝すると、プリンスリーグ参入戦も制して、勢いよく最後の大会にやってきた。今大会のメンバーにも優勝メンバーからMF飯島翼(2年)、MF板橋幸大(2年)、FW大塚尋斗(2年)が入っている。

 タレント豊富なチームにあって、稲見とMF松井蓮之(3年)のダブルボランチは大会屈指。2失点は反省しないといけないが、センターラインの強さは全国レベルであることを再確認できた。「疲労がたまっている部分があると思うので、しっかりケアして明日に臨みたい」と話した主将は「得点のチャンスはいっぱいあった。次はしっかり取って、守備もゼロで行ければいいなと思います」と自チームに言い聞かすようにして、修正を誓った。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)

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