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「もっともっと自分はできた…」作陽MF西山拓実、162センチの小兵が示した可能性

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作陽高(岡山)MF西山拓実(2年)

[1.3 全国高校選手権3回戦 作陽高1-1(PK6-7)日本文理高 浦和駒場]

 162センチの小兵ながらも、ピッチ上で放つ存在感は絶大だった。作陽高(岡山)のトップ下の位置に入るMF西山拓実(2年)は、高い技術を駆使して攻撃をリードし続けた。

 前日に行われた2回戦・遠野戦でPKを沈めていた西山は、この日は得点を演出する。1点のビハインドを背負って迎えた前半32分、左サイドからFW西山流聖(3年)が送ったサイドチェンジに走り込むと、相手選手と入れ替わって先にボールに触れる。左足アウトサイドで合わせたボールは鮮やかな折り返しとなり、MF黒瀬翔矢(3年)の豪快なダイビングヘッドを導いた。

 本人は「強引にシュートを狙った」と明かしたものの、「結果的にアシストにつながって良かったです」と振り返った。

 1-1のまま80分間を終えたが、PK戦で6-7で敗れたチームは3回戦で姿を消すことになった。初の選手権の舞台で1得点1アシストと記録を残し、自らのプレーが全国の猛者にも通用することを示したが、「結果を残せたのは良かったけど、力の無さを感じた。もっともっと自分はできたと思うので悔しい」と本領を発揮できたとは感じていない。

「2年生でこの舞台を経験できたのは、3年生のおかげ。来年またここに戻ってきてリベンジすることが、3年生への恩返しになると思う」。最上級生となってさらなる進化を遂げ、再び選手権の舞台で躍動する姿を見せたい。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2017

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