beacon

長崎総科“スローインゴール”にため息…「誰かが触ればなと」

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半8分、長崎総科のスローインは直接ゴールインとなったが…

[1.5 高校選手権準々決勝 長崎総科大附高0-3流通経済大柏高 駒場]

 前半8分、スタジアムの歓声は一瞬でため息に変わった。

 長崎総合科学大附高(長崎)のDF岩本蓮太(3年)が右サイドからロングスローを入れると、ボールはゴール前を抜けてそのままゴールネットに収まった。

 しかしルールはスローインが直接ゴールに入った場合は得点が認められないことになっており、流通経済大柏高(千葉)のゴールキックでリスタートされた。

 “スローインゴール”について岩本は、「GKがボールの方向に出てくると思ったんで、誰かが触れば入るかなと思った」と説明。「自分が味方に合わせることができなかった。そこがダメでした」と涙ながらに声を絞り出した。

 卒業後は駒澤大に進学してサッカーを続ける。「SBで勝負したい。守備では点を取らせないようにして、攻撃ではチャンスを多く作っていきたい」。そして大きな武器であるロングスローにさらに磨きをかけて、“打倒・流経大”を目指す。


▽日本サッカー協会の競技規則第15条抜粋

スローインは、グラウンド上または空中でボールの全体がタッチラインを越えたとき、最後にボールに触れた競技者の相手競技者に与えられる。

スローインから直接得点することはできない
• ボールが相手チームのゴールに入った場合、ゴールキックが与えられる。
• ボールがスローワーのゴールに入った場合、コーナーキックが与えられる。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2017

TOP