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流通大柏が無失点Vに王手!GK薄井覇斗「自分が活躍する場はあまり…」

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無失点優勝を目指すGK薄井覇斗(3年)

[1.6 全国高校選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 矢板中央高 埼玉]

 目指すは無失点優勝だ。流通経済大柏高(千葉)が99年度の市立船橋高(千葉)以来となる無失点V達成に王手をかけた。4試合連続で無失点に抑えたGK薄井覇斗(3年)は「DFラインがゴール前で体を張って守ってくれている。自分が活躍する場はここまではあまりなかった」と苦笑いを浮かべ、DF関川郁万(2年)ら屈強な守備陣に感謝した。

 頂点に立った総体では準々決勝長崎総合科学大附(2-1)戦以外、失点はなかった。しかし、激戦区の選手権千葉県予選では準々決勝の習志野高戦(2-1)、決勝の市立船橋戦(2-1)で失点。GK薄井は「納得はいっていない」と完封勝利へのこだわりを強めた。

「習志野戦はワンタッチでのシュートに反応できなくて、市立戦もロングスローからやられてしまった。どちらもリードしていいるシーンだった。気が緩んでしまうことがあると思う。今のところそういう隙が出てないけど、決勝で隙を出さないようにしたいです」

 決勝で対戦する前橋育英高(群馬)とは今年度、3度目の対戦となる。プリンスリーグ関東の対戦は2戦2敗だが、総体準決勝では1-0で勝利。「一発勝負のトーナメント戦では勝っているし、自信がある。みんなもどういうチームか分かっているので自分たちのサッカーをしたら勝てると思う」と自信をにじませる。

 その総体準決勝では相手にPKを献上したが、シュートコースを読みきり、殊勲のPKストップでチームを救った。「シュートストップよりもPK」が得意という頼もしい守護神は「90分間で失点をしなければ、自分はPKは得意です」とPK戦も歓迎。自信はあれど慢心はなく、「個人としてはキックや判断ミスがうまくいってない。決勝は改善していきたい」と気を引き締めた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)

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