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求めているのは世界と「物怖じしないで戦える選手」。日本高校選抜の予備選考会開催

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 2018年の日本高校選抜入りを懸けた競争がスタートした。7日、都内で日本高校選抜予備選考会が行われ、第96回全国高校サッカー選手権の1回戦から3回戦で敗れた高校の19選手と、予選敗退校から選出された7選手を合わせた26選手が参加(選手名は未公表)。午前中にポゼッションとミニゲーム、午後には大学生と選考試合を実施した。

 日本高校選抜は今年も全国高校サッカー選手権の優秀選手を中心としたメンバーで春に欧州遠征を行い、デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)に出場する予定。今回、予備選考会に招集された26選手と、選手権ベスト8以上に勝ち残ったチームの選手たちから、候補合宿などを経て、最終的に18名の日本高校選抜メンバーが選出される。

 日本高校選抜を率いる平野直樹監督(履正社高)は、日本高校選抜の選考基準について、「物怖じしないで戦える選手だね。(デュッセルドルフ国際ユース大会は)短期決戦なのでまず戦える選手を求めます」ときっぱり。海外の大柄な選手や、スピードを持っている選手に対しても「ふざけんなよ!」と挑んでいくようなメンタリティーを持って挑んでいくことを期待する。

 ピッチでしっかりと自分の力を発揮し、チームの力になることができるか。またピッチ外でも休憩中にチームメートやコーチングスタッフたちに対して自分を出し、コミュニケーションを取っているかなども見ながら、選手を選んでいくようだ。

 日本高校選抜は全国4000校を超える高校サッカー部の代表だ。優れたフィジカル能力を持っていなくても、一瞬のスピードや技術、執着心を持ってボールを奪う・守る、「(海外の選手が)うっとうしいなと思うくらい」の日本の良さを発揮し、世界で勝つことを目指す。

 その中で平野監督は、海外で日常とは異なるサッカー感、スピード、強さを感じて欲しいと考えている。「自分の知っている世界なんてちっぽけなところなんだな」と感じて、目標値を高めて日々を送って欲しい。選ばれ、世界で戦う選手はその経験を将来、自身、日本サッカーのレベルアップに還元する。

(取材・文 吉田太郎)
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