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“謙虚な守護神”は最終ラインに感謝…前橋育英GK湯沢拓也「頼もしさがすごかった」

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堅守のチームを最後尾で支えた前橋育英高GK湯沢拓也(3年)

[1.8 全国高校選手権決勝 流通経済大柏高 0-1 前橋育英高 埼玉]

 県予選から9試合1失点、堅守の王者を“最後の砦”として守り抜いた。前橋育英高GK湯沢拓也(3年)は強力な最終ラインの最後尾に君臨し、悲願の初優勝に大きく貢献。大会の優秀選手にも選出された“謙虚な守護神”は、味方への感謝を強調した。

「自分の力だけではここまで来られなかった。一緒にやってきてここまで成長することができました」。背番号12の3年生GKは試合後、集まった報道陣の取材に対して、チームメートへの感謝を何度も口にしておいた。

 自身は今季のリーグ戦開幕時から主力を担っているが、最終ラインを構成するDF渡邊泰基(3年、新潟内定)、DF松田陸(3年、G大阪内定)、DF角田涼太朗(3年)、DF後藤田亘輝(3年)の4人は昨年の準優勝時と同じ。最後の大舞台での栄冠は頼もしいDF陣に助けられたという想いが強かった。

「本当に安定感がありました。何回も何回も身体を張ってくれて、シュートさせないようにしてくれた。もし打たれたとしても苦し紛れのシュートで、頼もしさがすごかった」。実際、決勝の流通経済大柏高戦でも打たれたシュートはわずか3本。危険な形でゴールマウスを襲ったのは1回きりだった。

 とはいえ、その1回では派手なセービングを見せ、会場を大きく沸かせた。後半15分、流通経済大柏高は左サイドを攻め上がったDF近藤立都(3年)のクロスに対して、MF宮本優太(3年)がヘディングシュート。ゴール右隅をふわりと突いたが、下がりながらの横っ飛びで見事に枠外へ弾き出した。

 ところが、そんなプレーにもおごりはない。「正直、自分は良いプレーができていなかったと思う。まだまだ下手くそなので、もっと練習していきたい」。卒業後は立正大へ進学する予定。「大学の練習ではシュートスピードについていけないところがあったので、適応していってゆくゆくはスタメンを取りたい」と地道に努力していく構えだ。

 そんな18歳の背中を押してくれるのは、この3年間の成功体験だろう。「やっぱり選手権優勝を目標にしてきた。3年間、苦しいこともつらいこともやってきたので、そんな努力が報われてうれしい」。名門校・前橋育英を悲願の選手権初制覇に導いた経験を引っさげ、謙虚な守護神は新たなステージへと踏み出していく。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2017

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