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「勝負を分けた」前橋育英“ツインタワー”が圧倒、FW宮崎鴻「ただただ楽しかった」

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空中戦を制したFW宮崎鴻(3年)

[1.8 全国高校選手権決勝 流通経済大柏高 0-1 前橋育英高 埼玉]

 “ツインタワー”が相手の脅威となった。拮抗した好ゲームが繰り広げられた後半20分、前橋育英高(群馬)は後半19分にFW宮崎鴻(3年)を投入した。「0-0だったので自分が決めてヒーローになってやろうという気持ちで入りました」。

 185cm、80kgの体躯に恵まれる宮崎は186cmのFW榎本樹(2年)とツートップを形成。今大会初となる“共演”。試合前、山田耕介監督からは「決着がつかないときはツインタワーにする」と告げられ、準備は万端だった。「流経との試合は空中戦がカギになってくる。絶対に負けちゃダメだっていう気持ちはありました」と圧巻の跳躍力で空中戦を制し、流れを呼び込んだ。

 宮崎投入後は怒涛の猛攻が続いた。後半36分、前橋育英はCKの流れからDF松田陸(3年)、MF塩澤隼人(3年)、DF角田涼太朗(3年)が決定的な連続シュートでゴールを脅かすが、体を張った流通経済大柏DF陣がゴールライン手前で鉄壁の守りを見せ、決死の3連続ブロック。会場を沸かせたハイライトシーンには「こいつらやべえなと思った。あれはさすがでしたね」と脱帽した。

 猛攻は実り、迎えた後半アディショナルタイムに榎本が値千金の決勝ゴール。フィールド唯一の2年生に「よくやった」と声をかけた宮崎は「樹は来年のチームを背負って立つ選手。今回も素晴らしいプレーをしていたし、来年もチームを引っ張ってもらいたい」とエールを送った。

 コンビを組んだ榎本は「プリンスリーグでも俺と鴻さんでツートップをやってうまくできた。俺と鴻さんが並んだら相手も嫌だと思う。あそこが勝負を分けた」と胸を張ると、FW飯島陸(3年)も「鴻が入って相手のDFラインがやりづらくなった。そっちにひきづられていった」と指摘。対峙した流通経済大柏DF三本木達哉(3年)は「榎本選手と宮崎選手が代わると思っていた。五十嵐選手と代わって守備のバランスが崩れた。ディフェンスを修正できなかった」と脱帽した。

 昨年はスタンドから見守った埼スタ決勝の舞台。「何もできない自分が悔しかった。このピッチに立ちたい気持ちが強かった」。迎えたこの日、41337人の大観衆の前で堂々のプレー。「ただただ楽しかったです」と笑顔を弾けさせた宮崎は3年間を最高の形で締めくくり、進学する駒澤大サッカー部で再び輝く。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)

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