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[新人戦]群馬県勢初の選手権V果たした前橋育英が各校の刺激に。高崎CB瀬宮主将は注目FW阻止へレベルアップ誓う

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高崎高CB瀬宮基主将は高さ、競り合いをより磨く決意

[1.14 群馬県高校新人大会2回戦 高崎高 3-0 市立太田高 前橋育英高高崎G]

 前橋育英高が第96回全国高校サッカー選手権で初優勝。群馬県内の高校生選手たちは群馬県勢初となる選手権制覇から、刺激を受けているようだ。今年、日本中の高校チームからターゲットとされる前橋育英だが、再び夏冬の全国大会に出場するためには、山田耕介監督が選手権優勝直後に「群馬はレベルが高いですね」と口にしていた群馬県の予選を突破しなければならない。

 群馬有数の進学校、高崎高は昨年10月の選手権予選準々決勝で前橋育英と対戦。0-2で敗れている。その新チームで主将を務めるCB瀬宮基(2年)は「前半はできたんですけれども、後半は足が止まって、失点してというのがあったので、体力含め、もっとボールを動かす力もないと。ああいうチームが全国で勝ち上がって行くチームだと思った」と振り返る。

 選手権を見て気になったのはやはり同じ2年生の活躍。瀬宮は「育英の全国大会を見て、榎本選手が出ていましたけれども、(今年は)あれを絶対に止めないといけない」と力を込める。

 選手権決勝で劇的な決勝点を決めた前橋育英FW榎本樹(2年)は、懐の深いボールキープに加え、高さ、競り合いの強さも特長。選手権予選で対戦しているという瀬宮は「(空中戦や競り合いは)自分もストロングだと思っているんですけれども、全国とか見ちゃうと、このままでは勝てない」とレベルアップを誓う。

 選手権準優勝メンバーの半数以上が残っていた昨年のチームに比べ、今年の前橋育英は全国経験者が少なくなる。国体選抜で前橋育英組とともにプレーしたMF紋谷真輝(2年)は「去年ほど強烈ではないと思います。榎本は怖いですけれども、一緒にやってきた選手も中にはいる」と怖れずに戦う意気込み、そして相手の良さを消して自分たちのペースに持ち込む考えも口にしていた。

 今年、プリンスリーグ関東に昇格する桐生一高や伝統校の前橋商高をはじめ、インターハイ予選で1点差勝負を演じた伊勢崎商高、同準優勝の前橋高、健大高崎高や高崎経済大附高、そして高崎、この日の前半は前橋育英相手に健闘した太田高なども、刺激を受けた日本一軍団に食い下がること、勝利を目指してシーズンを戦う。

(取材・文 吉田太郎)

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