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進化する29歳の初移籍…大宮加入のGK笠原昂史、決め手は「力を貸してくれ」

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大宮の新体制発表会に出席したGK笠原昂史

 遅咲きの守護神が自身初の移籍に踏み切った。水戸一筋だったGK笠原昂史大宮アルディージャに加入。29歳の初移籍。サポーターに公開したNACK5スタジアム大宮での初練習を終え、「緊張が強くて、硬いまま終わってしまった」と率直に明かした。

 明治大卒業後、7シーズンを過ごした水戸から完全移籍。出身は埼玉県熊谷市。西脇徹也強化本部長、佐々木則夫トータルアドバイザーからの「力を貸してくれ」という言葉が刺さり、地元クラブからのオファーに応えた。

「すごく愛着のあるチームだったし、悩みましたけど、サッカー選手として成長するためにこの移籍を決断しました。強い決意を持ってやりたい」。水戸では21番を背負ってきたが、大宮ではGK塩田仁史が付けているため、22番に決定した。

 GK陣で一番の長身。191cmの高さを生かしたプレー、抜群のシュートストップでチームを救う。第2GKに甘んじ、日の目を見ない期間が長かったが、昨年は正GKとしてキャリアで初めて全42試合にフル出場。「地道に積み上げてきたことが実った」とシーズンを通してスーパーセーブを連発し、脚光を浴びた。まだ伸びしろ十分な29歳のGKは「昨年のパフォーマンスは自信につながった。それを続けていければ」と新シーズンの飛躍を誓う。

(取材・文 佐藤亜希子)

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