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熊本入団の中大MF池谷友喜が熱い決意表明、「地震で今も苦しんでいる多くの人に元気を」

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MF池谷友喜が熱い決意表明

 来シーズンからロアッソ熊本所属の中央大卒業生は7人となる。所属していたGK畑実、DF園田拓也、FW安柄俊に、FW皆川佑介、DF高瀬優孝、MF田辺圭佑、そしてMF池谷友喜が新たに加入。中大での入団会見で池谷は、ユース時代を過ごした地元でのプロデビューに「中高時代にお世話になった熊本に帰れるのは素直に嬉しい」と喜びを語り、「持ち味の得点力で結果を示していきたい」と意気込んだ。

 激動の半年だった。前期リーグでの出場がなかった池谷だが、夏の練習で得点を量産すると10月1日の神奈川大戦で今季初先発の座を掴む。巡ってきたチャンスに「すごい覚悟を持ってやった。これだけ懸けているんだからお前に負けるわけないだろ」という強い気持ちで挑み、ハットトリックを記録。後期リーグで10試合9得点と大車輪の活躍を見せ、中大は惜しくも1部昇格を逃したものの、シーズン終了後の池谷のもとには地元熊本からオファーが届いた。

 昨シーズンまで熊本の監督を務めた池谷友良氏の長男である池谷。「一緒にやってみたい気持ちはあります。けど、それが簡単に叶う世界でもない。結果の世界なので」と13年間熊本に携わった父の退任というプロの厳しさを噛みしめつつ、池谷はオファーを受け取った。

 プロに進んだ理由は地元への恩返しだ。「中大でゴールを決めたときに喜んでくれたり、自分の戦う姿勢で感動したり、応援したいって思ってくれた人がいて。そういうのを熊本でもやりたい」と決意を語る。「熊本では今でも地震で多くの人が大変な思いをしています。そういう人たちを、自分のプレーで少しでも元気づけられれば」と苦しむ地元の人々への思いを口にした。

 一年目の目標について、「こだわっていないわけではないんですけど、あんまり気にしていなくて…」と池谷は具体的な数字を語らない。「どちらかというと、一人でも多くの人の魂を震わせるようなプレーがしたいです」。その地元愛を溢れさせつつ、「そのためにも試合には出なくちゃだめですし、結果も出さないと」と力強く活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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