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最年少MF伊藤に刺激!! U-21代表MF井上潮音「あのプレーを増やしていきたい」

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U-21日本代表MF井上潮音(東京V)

 ピッチに立つことはなかった。しかし、ベンチから90分間、ピッチ上で戦うチームメイトを見つめて気が付いたこともある。U-21日本代表MF井上潮音(東京V)は、仲間から受けた刺激を自身の成長へとつなげていこうとしている。

 第1戦と第2戦でボランチでコンビを組んだのは井上とMF神谷優太(愛媛)だったが、第3戦北朝鮮戦でそのポジションに入ったのはMF森島司(広島)とMF伊藤洋輝(磐田U-18)だった。「僕がバランスをとっている感じだった」という森島の横から、伊藤は幾度となく前線へと飛び出す。攻撃に厚みを加えるだけでなく、前半43分にはMF三好康児(札幌)の得点をおぜん立てするなど存在感を示した。

「2人ともすごく走っていたし、ゲームを作っていた。前に行く体力や運動量もあるなと感じたし、負けてられない気持ちを持ちながら見ていた」(井上)

 特に前線に飛び出し続けた伊藤のプレーに、自身との違いを感じたようだ。第1戦の序盤こそ積極的に前線に顔を出した井上だったが、徐々にその回数を減らしていく。「試合終盤の最後のプレーでも洋輝は前線まで行き、シュートまで行っていた。あれを見て、自分もああいうプレーを増やしていきたいと思った」。

 そして、前線に絡む回数を増やすだけでなく、その質にも違いを感じていた。「前に行く行き方も洋輝は飛び出す感じだけど、僕はボールに関わりながら前に行く感じなので、昨日の洋輝のプレーを見れたので、そういうシーンも増やしていきたい」と新たな可能性を探ろうとしている。

 当然、試合状況に応じてのプレーとなるが、「次の試合も出れたら、一つひとつのプレーを大事にして、アピールできればいい」と意気込む男が、これまでとは“違う姿”を見せてくれるのかもしれない。

(取材・文 折戸岳彦)
●AFC U-23選手権2018特集ページ

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