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アーセナル、得点源3人を一挙放出…過去3季の合計ゴール『115』はチーム総得点の半数以上

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今冬の移籍ウインドーでアーセナルを離れた3人

 アーセナルは今冬、ドルトムントからFWピエール・エメリク・オーバメヤンを獲得した一方、昨季のトップスコアラー3人がチームを離れることとなった。3人が過去3シーズンで挙げた合計ゴールは115。この数字はチーム総得点(213)の半分強にあたる。

 アーセナルは冬の移籍で、11年間にわたって在籍してきたFWセオ・ウォルコット(エバートン)、加入した2012-13シーズンから2ケタ得点を続けていたFWオリビエ・ジルー(チェルシー)、3年前に加入して昨季は24得点を挙げたFWアレクシス・サンチェス(マンチェスター・U)を一気に放出。攻撃陣の顔ぶれが様変わりすることとなった。

 この3人は昨季のチーム内得点ランキング1~3位。さらに3人がそろっていた3シーズンでは、チームトップの53得点を挙げたサンチェスを筆頭に、ジルが42点、ウォルコットが20得点を記録。これらを合わせると115点となり、チーム総得点213の半数以上となっている。

 一方で3シーズン合わせて20ゴール以上を挙げている選手はゼロ。MFメスト・エジルの18点が最多となっている。そのため今季はシーズン始めに獲得し、すでに9ゴールのFWアレクサンドル・ラカゼット、さらにドルトムントで過去3季通算72得点を挙げているオーバメヤンの新戦力コンビが攻撃の核を担うとみられる。

 史上稀に見るシーズン途中の大量移籍劇には現地でも賛否両論の様子。マンチェスター・Uから獲得したMFヘンリク・ムヒタリアンとオーバメヤンのコンビで「素早いサッカーができる」(『ザ・ガーディアン』)という声もあれば、リーグ7位タイの失点数(4チームが並んでいる)について「課題の守備も整備されていない」(『BBC』)という声も出ている。

 5位に沈んだことで20年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の出場権を逃し、名誉挽回を期して臨んだ今季だったが、欧州CL圏内の4位に勝ち点差8を付けられての6位に甘んじるアーセナル。終盤戦の巻き返しは功労者に代わって加入した新戦力にかかっている。

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