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右SHで同点ボレー!右SBで逆転アシスト!鹿島DF安西幸輝、21分間の出場で圧巻プレー

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後半34分、途中出場のDF安西幸輝が左足ボレーで同点ゴールを決める

[2.3 PSM 水戸3-4鹿島 Ksスタ]

 21分間のプレーで1ゴール1アシストを記録し、逆転勝利の立役者となった。鹿島アントラーズのDF安西幸輝は2-2の後半24分からMF遠藤康に代わって途中出場。右サイドハーフの位置に入ると、2-3で迎えた後半34分、FW土居聖真の左クロスを左足のジャンピングボレーで蹴り込み、同点ゴールを奪った。

 後半36分にDF内田篤人が交代すると、安西が右サイドバックにポジションを下げた。すると後半41分、右サイドでMF小笠原満男からパスを受け、右足で狙い澄ましたアーリークロス。DF山本脩斗の豪快なダイビングヘッドは左ポストを弾いてゴールに吸い込まれ、4-3と逆転に成功した。

「今日結果を出さなかったら次がないというチーム。1試合1試合がポジション争いだし、今日結果が出たからといって次の試合どうなるかは分からない。また練習からアピールしたい」。1ゴール1アシストという結果にも満足することなく、貪欲にさらなるアピールを誓った。

 試合後の記者会見で安西の評価を聞かれた大岩剛監督は「個人の評価はできれば避けたい」と前置きしたうえで、「安西に関して言えば、スキルも戦術理解度も高く、いろんなポジションをやってもらっているので、彼の中で腰を据えてやれていないところもあるかもしれない。いろんなところでやっている分、まだ少し迷いがあったかもしれないが、今日結果を出したことで吹っ切れてくれたら」と言及した。

 これまでの練習試合でも左右のサイドハーフと左右のサイドバックという4つのポジションで起用されてきた。「2試合で4ポジションやって、練習から頭を整理して今日の試合を迎えた。その中で結果が出てよかった」。今季、東京Vから完全移籍で加入した22歳のユーティリティープレイヤーは「左のほうが自信ある」「後ろ(サイドバック)のほうがスプリントできていい」と話しつつも、「1試合でも多く出たいし、どこでもできるようにしていきたい」と、ポジション争いの激しい鹿島で確かな存在感を示しつつある。

(取材・文 西山紘平)

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