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1年後、選手権でまたゴールを「決めたい」。日本高校選抜の2年生MF井上怜が埼スタで先制弾!

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前半26分、日本高校選抜MF井上怜(市立船橋高)が先制ゴールを喜ぶ

[2.10 NEXT GENERATION MATCH U-18 Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 埼玉]

 1月に大阪で開催された日本高校選抜候補合宿では決して目立つプレーができていた訳では無かった。周囲と良い形で連係することができず、持ち味のドリブルも十分に発揮することができないまま3日間の合宿が終了。本人も厳しい立ち位置にいることを理解していた。

 それでも、23人の高校選抜メンバーに食い込んだMF井上怜(市立船橋高)は今月7日からの埼玉合宿で大暴れ。8日の筑波大戦で先発し、“ゴラッソ”を含む2得点を叩き出すと、その後も豊富な運動量とテクニックでボールに絡み続けてチームの中で自身の存在を確立する。そして、この日、「NEXT GENERATION MATCH」に右SHとして先発した井上は前半26分に先制点を叩き出した。

 日本高校選抜のチームの方針としてSHはサイドに張るのではなく、フリーポジションで中央、逆サイドにも顔を出して切り崩すことを求められている。ゴールシーンではMF田部井涼(前橋育英高)のスルーパスでFW飯島陸(前橋育英高)が右中間を抜け出すと、中央にポジションを取って折り返しを左足1タッチでゴール。「最初の方、全然ボールに絡めなくて結構危機感を感じていて、そういう中で得点できたことは良かったです」と素直に喜んだ。

 17年度の選手権は、千葉県予選決勝でライバル・流通経済大柏高に1-2で惜敗して予選敗退。「何も通用しなかったのでそれが悔しかった」と振り返る。それでも、インターハイやプレミアリーグでのプレーなどが認められて高校選抜入り。そして、この日は選手権準決勝、決勝の舞台である埼玉スタジアムでゴールを破った。

「気持ち良かったです。選手権で、ここで決めたいです」と井上。17年度選手権のヒーローたちとともにプレーする機会を得ているこの高校選抜での活動を、来年の選手権の活躍、埼玉スタジアムで開催される決勝でのゴール、そして日本一に繋げていきたい考えだ。

 練習試合で2ゴールを決め、この日は「同じ2年生として絶対に負けたくなかった」というU-18Jリーグ選抜からゴールも決めたが、本人は守備面の課題や、まだまだボールロストが多いことを反省。「それを改善しないとどこに行っても試合に出られない」と首を振る。日本高校選抜チーム唯一の2年生アタッカーは課題を改善し、18人が最終メンバーとして臨む欧州遠征メンバーに食い込む。

(取材・文 吉田太郎)
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