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ザルツブルクFW南野拓実、後半ATに劇的同点弾!! 今季EL初得点が貴重なアウェーゴールに

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同点弾を決めたザルツブルクFW南野拓実

[2.15 EL決勝T1回戦第1戦 レアル・ソシエダ2-2ザルツブルク]

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)は15日、決勝トーナメント1回戦第1戦を各地で行い、FW南野拓実所属のザルツブルク(オーストリア)は敵地でレアル・ソシエダ(スペイン)と対戦し、2-2で引き分けた。ベンチスタートとなった南野は後半31分から出場し、後半アディショナルタイムに起死回生の同点弾を決めた。

 序盤から良い攻撃の形をつくれないザルツブルクだったが、前半16分、ようやく強みである鋭い攻守の切り替えを見せる。右サイドを突破したFWファン・ヒチャンのクロスは相手DFにクリアされたが、再び高い位置でボールを奪取。ファンとFWモアネス・ダブールがつなぎ、センターバックのDFアンドレ・ラマーリョがゴールを狙った。

 すると前半27分、スコアが動く。ダブールの抜け出しで獲得した右CKをDFアレクサンドル・ウルマーが蹴り込むと、ゴール前でGKヘロニモ・ルジがパンチングをミス。ファーサイドでクリアを試みたMFミヤル・オヤルサバルが頭に当てたが、ボールはゴール方向に飛んでいき、オウンゴールとなった。

 10本のシュートを放ちながら前半を1点ビハインドで終えたソシエダはハーフタイム明け、FWファンミに代えてMFアドナン・ヤヌザイを投入。すると後半12分、ショートカウンターからMFイゴール・スベルディアが持ち上がり、右サイドのDFアルバロ・オドリオソラにパス。2人を抜いてPA内に侵入すると、強烈なシュートを叩き込み、同点に追いついた。

 その後もソシエダペースが続く。しかし、MFシャビ・プリエトの高速クロスにヤヌザイが頭で合わせたシュートはクロスバー。一方、ザルツブルクはPA内を単独突破したMFラインホルト・ヤボが倒されるシーンもあったが、シミュレーションの判定でイエローカードが提示された。

 すると直後の後半31分、ヤボに代わって南野がピッチに立つ。中盤を菱形にする4-4-2のトップ下に入り、攻撃の中核を任された。ところが同35分、ソシエダが逆転に成功する。ゴール前20m強からのFKをヤヌザイが低い左足キックで狙うと、割れた壁の間を通ったボールがそのままネットを揺らした。

 1点を追うザルツブルクだが、ボールを保持するソシエダゴールに近づけない。ところが後半アディショナルタイム、チームを救ったのは南野だった。右サイドを突破したDFステファン・ライナーの折り返しに飛び込むと、ワンタッチで右足シュート。見事なコントロールでネットを揺らし、起死回生の同点弾となった。

 南野にとってはこれが今季ELの初ゴール。そのままタイムアップの笛が吹かれ、試合は2-2のドローで終わった。第2戦は22日、ホームで行われ、2点のアウェーゴールを携えて臨む形となる。

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