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複数失点ようやく途切れる…武藤途中出場のマインツ、完封勝利で入れ替え戦の16位脱出

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2得点を挙げたマインツMFロビン・クアイソン(写真左)

[2.16 ブンデスリーガ第23節 ヘルタ・ベルリン0-2マインツ]

 ブンデスリーガは16日、第23節1日目を行い、FW武藤嘉紀が所属するマインツは敵地でヘルタ・ベルリンと対戦し、2-0で勝利した。4試合ぶりの白星により、暫定12位浮上で入れ替え戦圏内を脱出。ベンチスタートとなった武藤は後半23分から登場し、随所にキレの良い動きを見せた。

 武藤は背中を痛めて欠場していた12月12日のドルトムント戦(●0-2)以来、7試合ぶりに先発を外れた。直近10試合複数失点という不名誉な記録が続いており、1月は1勝4敗と不調のマインツ。このままでは入れ替え戦に進む16位に沈んでいるが、前半戦の第6節で完封勝利を挙げた相性の良い相手との一戦に臨んだ。

 先に決定機をつくったのはマインツだった。前半14分、最終ラインに入るDFシュテンファン・ベルのロングフィードに抜け出したFWエミル・ベルグレーンがPA内を突破。良い形で左足シュートを放ったが、GKルネ・ヤシュティンが止めた。一方のヘルタは同16分、負傷したFWベダド・イビセビッチに代わってFWデイビー・ゼルケが入った。

 前半40分、ついにスコアが動く。マインツは左サイドからの攻撃が不発に終わったが、こぼれ球をDFジュリオ・ドナーティが確保。そのまま縦パスを送ってMFロビン・クアイソンに届けると、巧みなコントロールで相手守備陣をかわしたクアイソンが右足ミドルでゴールを狙う。これが見事にネットを揺らして、マインツが貴重な先制点を奪った。

 マインツ1点リードで迎えた後半20分、さらに2点目を奪う。自陣でボールを奪った流れからMFジャン・フィリップ・グバミンが最終ライン裏にロングフィードを蹴り出すと、抜け出したのはまたしてもクアイソン。冷静にGKとの1対1を制してゴールに流し込み、リードを2点に広げた。

 後半23分、2得点を挙げたクアイソンがピッチを退き、2トップの一角で武藤が登場する。すると同29分、武藤のスルーパスに抜け出したMFゲリット・ホルトマンがGKと1対1に。ところが、ホルトマンのダイレクトシュートはゴール左に外れ、武藤にとって10月27日のフランクフルト戦(△1-1)以来となるアシストはならなかった。

 その後も武藤は最終ラインとの駆け引きを何度も繰り広げ、味方のロングボールに合わせて激しい“デュエル”を披露。得点こそ挙げられなかったが、厳しいマークに遭いながら孤立しがちの前線で奮闘した。試合はそのままタイムアップの笛が吹かれ、2-0でマインツが勝利。11月18日のケルン戦(○1-0)以来、11試合ぶりの完封勝ちとなり、10試合連続複数失点という不名誉記録にも終止符を打った。

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