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[MOM2431]龍谷FW宮崎優生(2年)_果敢な仕掛け、ゴールへ向かう姿勢で推進力もたらす

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龍谷高FW宮崎優生はチームに推進力を生み出した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.17 九州新人大会予選リーグ 鹿児島高 0-1 龍谷高 宮崎県総合運動公園補助球技場]

 ストライカーが、無得点に終わった試合を満足しているはずがない。龍谷高(佐賀)のFW宮崎優生(2年)も“予想通り”に満足しておらず、「次の試合は決めたい」と口にしていた。だが、劣勢だった前半から、龍谷が後半に流れを引き寄せた中で彼の存在が非常に大きかったことは間違いない。

 前半も身長168cmの身体をいっぱいに使って良くボールを収めていた宮崎だが、後半は彼のゴールへ向かう姿勢が龍谷を勢い付けた。相手の背後を狙い続け、ボールを受けると果敢にチャレンジ。局面を強引に突破し、角度のないような位置からでも強引にシュートを打ち込んだ。

 PAへ抜け出しながらも、鹿児島高GK米澤将(2年)の好守に阻まれるなど得点を奪うことができなかったことは確か。それでも元福岡FWの太田恵介監督は「シュートが入らなくても、ゴールへ向かう推進力がある」と彼のプレーを評価。後半、迫力のある動きを見せ続けたFWは前線からの守備でも1-0の勝利に貢献した。

 昨年までは、華奢な身体を指摘されて試合出場を増やすことができなかったという。それでも新チームがスタートしてからウェートトレーニングや体幹トレーニングに意欲的に取り組むように変化。身体の強さが増したことで「収められる自信がなかった」というポストプレーに自信を持てるようになり、プレーの幅が広がった宮崎はチームにより貢献できるようになっている。

 ただし、本人がこだわるのは結果だ。「調子は自分でも上がってきていると感じていて、(太田)監督からも期待してもらっている。自分がストライカーだという気持ちで、チームを勝たせられるようにゴールを決めたい」。宮崎は続く那覇高戦で2得点を演出したが、無得点。この日はゴールを決めなくても貢献度が高かった宮崎だが、次はゴールを決めてチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)

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