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宇佐美貴史が独2部でレギュラーをつかめていない理由は?監督は技術を絶賛しつつ課題を指摘

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宇佐美貴史が独2部でレギュラーをつかめていない理由は?

 FW宇佐美貴史は、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフで定位置をつかめていない。地元紙の『ライニシェ・ポスト』が特集記事を組み、その中でフリードヘルム・フンケル監督によるコメントを紹介した。

 宇佐美は17日に行われたブンデスリーガ2部第23節グロイター・フュルト戦で後半から出場すると、76分に5カ月ぶりの得点をマークした。これでチームが1-1に追いつき、試合はそのままスコアが動かずに終了のホイッスルを迎えた。

 試合後、フンケル監督は宇佐美のゴールについて「ハーバード・ニールセンが落としたボールは素晴らしかったかもしれない。だが、フュルト相手に挙げたようなゴールは我々のチームでタカシしか決められないよ」とそのシュート技術を絶賛。しかし、このように続けている。

「タカはこれまで3度に渡ってゴールを決めて我々を救ってくれた。それは良いことだが、彼はそれだけで満足してはいけない。トレーニングでもっとアピールするべきだ。彼には何度か話しかけているよ。『タカ、君は信じられないほどの能力を持っている。でも毎日それを私に見せ、スタメンで起用せざるを得ないようにするべきだ』とね」

 指揮官はまた「彼には絶対的な意欲が欠けていることが多い」と選手のメンタルに言及している。それが理由で、これまでドイツでブレイクしなかったと考えているようだ。「残念ながら、これに関しては彼が以前プレーしていたクラブからも読み取れることができる。もちろん、バイエルンで失敗するのは恥じることではない。そのようなことは他の選手でもいくらでも起き得るのでね」と語るも「だが、ホッフェンハイムやアウクスブルクではこれほどの能力を持つ彼は成功しなければいけなかった」と言い切っている。

 デュッセルドルフでも先発起用が少ないことについて「タカのライバルたちはトレーニングで明らかに多くを注ぎ込んでいる。彼のトレーニングでのパフォーマンスが、ミュンヘンやホッフェンハイム、アウクスブルクで失敗に終わった原因だ」と強調した。「だが、私がやる気を失うまでは時間がかかる。希望を捨てることはないのでね。我々は彼にこれからも(挑戦の姿勢を)求め続ける」とチャンスを与えていく構えを見せた。

 23日にはレーゲンスブルク戦に臨むデュッセルドルフだが、宇佐美のライバルの1人となった原口元気は脳震とうの影響で欠場するかもしれない。フンケル監督は「フィーリングから言って、ハラグチにとってはまだ早すぎるかもしれないね」と明かしたが、宇佐美はその代わりにスタメンに名を連ねることになるのだろうか。

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