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名古屋3発は強力ブラジル人トリオ!G大阪との打ち合い制し開幕星

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名古屋がブラジル人トリオの活躍もあり、開幕戦で逆転勝ちした

[2.24 J1第1節 G大阪2-3名古屋 吹田S]

 打ち合いになれば負けない。敵地で開幕戦を迎えた名古屋グランパスは、ガンバ大阪に3-2で逆転勝ち。ブラジル人助っ人の3人が揃ってゴールを決めた。J2から復帰した初年度。強力助っ人を擁す名古屋が台風の目になるかもしれない。

 名古屋のJ2からの復帰によって2年ぶりに対戦する両チーム。G大阪はMF今野泰幸の負傷欠場によって、東福岡高から加入したばかりのMF福田湧矢が先発。G大阪の高卒ルーキーのスタメンはMF稲本潤一、FW宇佐美貴史に続く3人目の快挙。

 一方の名古屋はU-18所属のDF菅原由勢が、昨日登録が完了したばかりのDFホーシャとCBコンビを組んで先発。17歳7か月27日でのJ1開幕戦先発は、稲本に次いで史上2位の記録となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 先制はG大阪だった。前半13分、左サイドを抜けたMF倉田秋がエリア内に侵入。マイナスクロスを入れると、MF遠藤保仁がワンタッチで合わせる。狙いすました左隅に飛んだシュートは、GKランゲラックも防ぐことが出来なかった。

 ただ試合のペースを握っていたのは名古屋だった。風間サッカーの神髄であるショートパスを繋ぐサッカーでリズムを作ると、G大阪を翻ろう。そして前半26分、MF和泉竜司の入れた縦パスをFWジョーがエリア内でコントロール。横パスを出すと、FWガブリエル・シャビエルが流し込み、試合を振り出しに戻した。

 そして後半6分、試合をひっくり返すゴールが名古屋に生まれる。“魔法の左足”G・シャビエルのFKをホーシャが頭で合わせると、ゴール前でこぼれる。これをホーシャが押し込み、逆転に成功。強力ブラジル人トリオが開幕戦から本領発揮、大暴れだ。

 G大阪は後半15分に高卒ルーキーの福田を下げて、こちらも新加入のMF矢島慎也を投入。より前に行くイメージを強めて、同点弾を目指す。そして同25分にはFWファン・ウィジョに代えて三菱養和SCから飛び級で新加入したFW中村敬斗を投入。中村と菅原による、昨年のU-17W杯に出場したフレッシュマッチアップが実現することになった。

 名古屋がペースを握りながら試合を進めたことに変わりはなかったが、そんな中、G大阪が一瞬の隙を突く。後半34分、パス交換から右サイドの裏を取った中村がクロスを上げると、中央に走り込んだ長沢の頭にピタリ。長沢のダイビングヘッドで同点となった。

 しかし仕上げはこの男だった。名古屋は後半39分、カウンターからMF長谷川アーリアジャスールが持ち上がると、MF八反田康平を経由したボールがジョーへ渡る。GK東口と1対1となったジョーが冷静にこれを制し、名古屋が再び勝ち越しに成功した。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第1節2日目 スコア速報

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