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「内容は負けに値しない」“ミシャ札幌”の開幕戦は古巣相手に零封負け

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ペトロヴィッチ監督を迎えた札幌は開幕戦で広島に敗れた

[2.24 J1第1節 広島1-0札幌 Eスタ]

 古巣との開幕戦で手応えを感じたようだった。今季から北海道コンサドーレ札幌を率いるペトロヴィッチ監督は06年から11年まで指揮を執った広島の本拠地に乗り込み、開幕戦を戦った。

 広島でも浦和でも採用したお馴染みの3-6-1システム。GKを含めた最終ラインからしっかりとパスをつなぎ、ボール支配率では広島を上回っていた。特に後半はほぼ主導権を握っていたが、1点が遠く、0-1の惜敗。「試合内容で見れば、負けに値しない。しかし、サッカーは内容が良くても、相手を押し込んでいても、得点を挙げなければ勝つことはできない」と悔やんだ。

「立ち上がりの20分ぐらいは相手をリスペクトしすぎたか、怖がった入り、慎重な入りだった。クロスから失点して1点をリードされたが、時間の経過とともにより攻撃的になり、いくつかのチャンスをつくった。後半はほぼ相手コートで試合を進め、相手にシュートは1本あったかどうかだったと思う」

 前半のシュート数は広島の9本に対し、札幌は4本だったが、後半は札幌が10本で、広島はわずか3本。前後半で数字は逆転し、90分トータルでも札幌が14本対12本と上回ったが、スコアは0-1だった。浦和から期限付き移籍で加入したMF駒井善成は「後半はワンサイドゲームみたいにずっと攻めていたけど、チャンスに決め切れなかった。開幕戦を落としたのは残念」と唇を噛む。

 同じく川崎Fから期限付き移籍のMF三好康児も「札幌に来ての開幕戦。勝ち点3が欲しかった」と声を落とした。前半40分には自身のシュートが至近距離でDF佐々木翔のブロックに阻まれ、ハンドをアピールしたが、主審の笛は鳴らず。それでも「そこはレフェリーの判断。相手に当てずに決め切る力が必要だし、他にもチャンスはあった」と素直に反省し、「結果を見れば得点ゼロ。そこは受け止めないといけない」と厳しい表情を崩さなかった。

(取材・文 西山紘平)

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