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昇格組が陥る“負のセオリー”打破へ…長崎・高木監督『負けたけど内容は良かった』論を否定

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2度目のJ1挑戦となっている長崎の高木琢也監督

[2.24 J1第1節 湘南2-1長崎 BMWス]

 手応えはつかんだ。だが、望んだ結果は得られなかった。クラブ史上初めてJ1の舞台に乗り込んだV・ファーレン長崎は、開幕戦で同じ昇格組の湘南ベルマーレに1-2で競り負けた。高木琢也監督は試合後、この一戦で表出した成果と課題を指摘。「負けたので悔しい。ただ、それだけです」と感慨に浸ることなく、ホームで迎えるサガン鳥栖との第2節に目を向けた。

「攻守の切り替えと球際、良い準備を早くすることがテーマになると思っていた。そこは良くやれていたと思います。走力の戦いに関しても、両ワイドの選手を含め、全体をオーガナイズできた」。そんな指揮官の言葉どおり、この日の長崎は“らしさ”あふれる堂々の戦いぶりを見せていた。

 試合は序盤の早い時間に失点を喫したものの、昨季J2リーグで猛威を奮ったセットプレーですぐさま取り返し、劣勢の前半をイーブンで終えることに成功。ハーフタイムに中盤の配置を変える修正を施すと、後半は主導権を握る時間が続いていた。高田明社長も「戦えるチームだという確信を持った」と述べたように、チームの武器を発揮できるという手応えは得られたようだ。

 もっとも、最終的な勝ち点が『ゼロ』に終わったことは見過ごせない。「昇格してきたチームというのは、最初のほうはチャンスがあって、勝ち点3が取れそうな試合がある。ただ、そこが勝ち点0になってしまうと、ますますそういうふうになってしまう」(高木監督)。近年の例を見ると、結果が出ないことで自信を失い、試合内容まで悪化していくという“負のセオリー”に陥るチームがけっして少なくない。

 また高木監督にとって、J1での指揮は初昇格となった横浜FC時代の2007年に続いて2度目。その年は開幕戦で浦和に惜敗し、第2節の横浜FM戦に勝利したが、その後は競った試合もありつつ5連敗。それ以降も点差が開いた試合はそれほど多くなかったが、3勝2分け17敗の最下位で迎えた第22節終了後に職を辞すこととなった。すなわち、『初年度』の怖さは痛いほど知っている。

 したがって、「手応えがあった」というだけで済ませるつもりはない。「この結果を繰り返さないためにも、『負けたけど(内容は)良かった』ではなく、トレーニングで改善していかないといけない」(高木監督)。次節はホーム初陣となる鳥栖との九州ダービー。挽回を誓う指揮官は「鳥栖は開幕戦を見ましたが、システムが試合中に変わり、球際の強さもあって、うまい選手もいる。今日よりもう少し判断スピードを上げないといけないので、重点的にトレーニングしたい」と意気込んでいる。

(取材・文 竹内達也)

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