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新戦力DF板倉がV弾の仙台、ホームで開幕白星!柏はACL含めて3試合勝ちなし…

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仙台の開幕戦連勝記録は「4」になった

[2.25 J1第1節 仙台1-0柏 ユアスタ]

 2018シーズンJ1開幕節3日目、ユアテックスタジアム仙台では、ベガルタ仙台柏レイソルを迎えた。今季、川崎Fから期限付き移籍してきたDF板倉滉が決勝点。1-0で開幕戦を白星で飾った。

 渡邉晋監督体制で5年目となる仙台は、新加入2選手が先発入り。3-4-2-1の最終ラインの左に板倉を、2シャドーの一角に韓国の蔚山現代から完全移籍で獲得したFW阿部拓馬を起用。負傷していたMF永戸勝也が昨年7月1日の第17節以来となる復帰を果たし、1トップには昨季チームトップの10ゴールを叩き出したFW石原直樹が入った。
 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う柏は、J1第1節が公式戦4試合目。ACL本戦では1分1敗と苦戦が続いている中、20日のホーム・天津権健戦(△1-1)から両センターバックを入れ替え。天津権健戦で左サイドバックに回っていたDF中山雄太と控えだったDF鎌田次郎がスタメン入りし、左サイドバックにはDF{ユン・ソギョンが起用された。
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 過去2シーズンの公式戦で、4勝2分と柏戦に強さを見せている仙台が、立ち上がりからペースを掴む。タイトな守備と手数をかけずにゴール前に迫る攻撃で、柏にボールを握らせない。それでも最初のシュートチャンスをつくったのは柏だった。9分、MF大谷秀和の縦パスをFWクリスティアーノがMF江坂任に落とすと、江坂がドリブルで持ち上がり、クリスティアーノへリターン。しかし、クリスティアーノはシュートまで持ち込むのが遅れてしまい、仙台DFのブロックにあってしまう。

 シュートまで持ち込むことができなかった仙台だが、25分、GK中村航輔からのボールを敵陣中央で阿部がカットすると、そのまま持ち込んで右足ミドルを見舞ったが、GK中村がセーブして事なきを得る。

 柏は立ち上がりこそ攻撃の形をつくれなかったものの、徐々にペースを引き寄せていく。30分、左サイド深い位置でボールを持ったFWハモン・ロペスが、グラウンダーのパスを中に送る。中央の江坂がスルーすると、後ろにいたクリスティアーノが左足で狙う。しかし、体勢が悪くシュートはゴールマウスを捉えることができない。さらに柏は、FW伊東純也が単身ドリブルで仙台DFラインを突破。ペナルティエリアへ入るとすかさずシュートを狙ったが、GK関憲太郎がゴールを許さなかった。

 両チームとも選手交代なしで入った後半、8分に試合が動く。永戸の右CKは柏の選手にサイドへとクリアされてしまったが、そのスローインの流れからMF古林将太が右サイドからクロスを入れる。中央で待っていた板倉が、頭ひとつ抜ける打点の高いヘディングシュートをゴールネットに突き刺し、仙台が先手を奪った。

 失点の直後に柏は交代策を講じ、ハモン・ロペスに代えて新加入のFW瀬川祐輔、大谷に代えて同じく新戦力のMF小泉慶をピッチに送り込み、瀬川を1トップに置き、クリスティアーノを左サイドへ移動させた。しかし、先行した仙台が敵陣でプレーする時間を増や、柏のファウルを誘って時計の針を進めていく。

 仙台はFW西村拓真を投入し前線からのプレスを強め、柏の最終ラインにプレッシャーをかけ続けるが、柏は攻勢を強めていく。ところが、仙台の守備は固く、後半終了間際には中山が2回目の警告を受けて退場処分に。試合はそのまま1-0で終わり、仙台が勝利を飾った。
 
 ホームでの初戦をものにした仙台は、2015年から続く開幕戦連勝記録を「4」に伸ばしている。

(取材・文 奥山典幸)

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