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「喜び方を迷った」J初ゴール、板倉滉が新天地・仙台で結果出す

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[2.25 J1第1節 仙台1-0柏 ユアスタ]

 この日唯一の得点を奪ったのは、ベガルタ仙台の“新しい背番号6”だった。今季、川崎Fから期限付き移籍してきたDF板倉滉は、3バックの左で柏との開幕戦に先発。柏の最大の武器であるFW伊東純也とDF小池龍太が組む右サイドに手を焼きながらも無失点におさえて試合を進めると、後半8分、MF古林将太からのクロスを頭ひとつ以上抜けた高い打点のヘディングを叩き込んだ。

「いいボール上がってきたなと思って、飛んで当てて入ったという感じ。あんまりああいうゴールを決めたことがなかったので、すごい気持ちよかったです」。186センチと長身だが、意外にもヘディングでの得点はあまりなく、今年1月に中国で行われたAFC U-23選手権のメンバーに選出された板倉は、グループリーグ初戦のパレスチナ戦、続くタイ戦と2試合連続でゴールを決めていたが、いずれも右足によるもの。川崎F時代、プロ初ゴールを記録したACLイースタンSC戦もスライディングで決めた得点だった。

 得点後、サポーターのほうに向かってゴール裏の看板を乗り越えて喜びを爆発させた。「喜び方を迷ってましたね(笑)。後ろ(の選手)が本当に来てくれてるのかと思って、振り返りました」。その懸念をよそに、チームメイトにもみくしゃにされた。板倉にとってこれが嬉しいJ初ゴール。さらに、移籍後の初戦、2018シーズンでの初戦、という初物尽くしとなった。

 1997年生まれの“東京五輪世代”である板倉は、メンバー入りが期待される選手のひとりだ。「カーリングの選手すごいなとか、いろいろ感じたりしてますけど、特別東京五輪を意識するわけではなく、仙台でしっかり結果を出すことによってつながってくると思っている」。メダルラッシュにわく平昌五輪に心動かされつつも、まずは新天地での着実な成長を誓った。

(取材・文 奥山典幸)

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