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51歳カズが今季初出場!! 横浜FC、昨季J2得点王イバ弾で“11戦勝ちなし”岐阜に勝利

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[3.3 J2第2節 岐阜0-1横浜FC 長良川]

 J2リーグは3日、第2節1日目を各地で行い、横浜FCは敵地でFC岐阜と対戦した。昨季J2得点王FWイバの今季初ゴールで先制した横浜FCが1-0で逃げ切って今季初白星。“カズ”ことFW三浦知良は後半43分からピッチに立ち、最年長出場記録を51歳5日に更新した。

 前節の福岡戦に0-2で敗れ、開幕戦を黒星スタートとした岐阜はスタメン2人を変更。4-3-3の両ウイングをFW山岸祐也、FW薮内健人からFW田中パウロ淳一、FW島村拓弥に代えた。京都から期限付き移籍で加入した18歳の島村はJリーグデビュー戦となった。

 前節の松本戦は1-1の引き分けに終わった横浜FCは同じ先発。2月26日に51歳の誕生日を迎えたカズ、ポーランドから移籍したMF松井大輔は2試合続けてベンチ入りし、今季初出場のチャンスをうかがった。

 互いに決定機をつくれない前半だったが、徐々に横浜FCがペースをつかむ。前半39分、MF野村直輝のパスを受けたMF佐藤謙介がスライディングでボールをつなぐと、PA外に引いたイバが左足ダイレクトシュート。強烈なボールがゴールへ向かったが、惜しくも左ポストを叩いた。

 さらに前半45分、GK山本海人のロングボールをイバが落とし、野村のパスを受けた佐藤が左サイドからクロス。ファーサイドに入ったMF中里崇宏がヘディングで落とし、FWジョン・チュングンがボレーで狙ったが、相手DFに当たって枠を外れた。

 さらに直後の右CKでは、中里がふわりとしたボールを蹴り込み、ゴール前でDFカルフィン・ヨン・ア・ピンが高い打点のヘッドを見せたが、GKビクトルがブロック。セカンドボールが右サイドに展開され、DF藤井悠太がドリブルシュートを放つも、これもビクトルが防ぎ切り、前半をスコアレスで終えた。

 この勢いで勝ち越したい横浜FCはハーフタイム明け、中里に代えてMFレアンドロ・ドミンゲスをトップ下に投入。前節は終了間際に1人を交代したのみだったタヴァレス監督だったが、今節では早めに動いた。一方、前半を押されっぱなしのまま終えた岐阜は同じ11人で後半に臨んだ。

 初めに決定機を迎えたのは岐阜。後半7分、横浜FCはDF武田英二郎が左サイドからバックパスを送ると、ボールは味方に渡らず岐阜MF小野悠斗がキープ。反転からのドリブルでゴールに向かったが、MF渡邊一仁がスライディングでカバーし、良い形でシュートを放つことはできなかった。

 一方の横浜FCは後半9分、野村のスルーパスに反応したレアンドロ・ドミンゲスが左足で狙うもビクトルが左手一本でビッグセーブ。それでも直後の同10分、右サイドを突破した藤井がグラウンダーで中央に折り返すと、イバがヒールキックで流し込み、貴重な先制点が入った。

 昨季J2リーグ得点王のゴールで今季初得点を記録した横浜FCはその後も攻勢に出る。後半14分、ジョン・チュングンの単独突破から放たれたシュートは惜しくも枠外。それでも好調の韓国人アタッカーは同16分にも右サイドを切り裂き、相手DFのクリアがあわやオウンゴールになろうかという場面をつくった。

 1点を追う岐阜は後半13分に島村に代えてMF中島賢星、同19分にDFイヨハ理ヘンリーに代えてDF福村貴幸を投入。横浜FCが同30分、ジョン・チュングンに代えて新天地デビューの松井を入れると、岐阜はさらに同32分、小野を下げてFW難波宏明を起用し、積極的に交代カードを切った。

 開幕2連敗を避けたい岐阜はピッチを広く使って攻め込むが、クロスが中央で合わない形が続く。一方の横浜FCは後半43分、佐藤に代わってカズを投入。51歳の誕生日を迎えたばかりのレジェンドが中盤の一角に入った。

 岐阜は後半アディショナルタイム、PA内でフリーになった田中がシュートを放つも、藤井がスライディングでブロック。その後もセットプレーを中心に横浜FCゴールに迫ったが、最後までスコアを動かすことはできず、昨季終盤からの負けなし記録を11試合(3分け8敗)に伸ばした。

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