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名波監督も称えた圧巻パフォ、磐田GK三浦がJ1デビュー戦で注目FWジョーをストップ!「落ち着いて出来た」

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名古屋戦に臨んだ磐田のスタメン

[3.3 J1第2節 名古屋1-0磐田 豊田ス]

 結果的にはホロ苦デビューだったかもしれない。しかし見せたパフォーマンスの高さは、この日のジュビロ磐田の中ではナンバー1だった。GK三浦龍輝のJ1リーグ戦デビューを、名波浩監督も「キックを含めて安定していた。声も出ていて、ポジションは一番後ろでしたが、誰よりも前がかりだった」と称えた。

 突然のチャンスだった。守護神のカミンスキーが古傷のかかと痛を再発。試合出場が困難となった。先発を告げられたのは、前日の練習中。ただ「準備はしていた」といい、「緊張もそこまでなく」キックオフを迎えていた。

 前半5分にいきなりピンチを迎えた。磐田の右サイドを崩されると、MF青木亮太のクロスからFWジョーに決定的なヘディングを許してしまう。しかしこれに三浦は落ち着いて反応。右に飛んでボールを枠外へと弾き出した。

「初戦の得点シーンを見ていて、コースを狙うというよりは足元を狙ってくるという印象があった。そのイメージを出せたかなと思います」

 前半8分には先制点を許したが、同30分の青木のミドル、同44分のジョーとの1対1は好判断でゴールを許さない。後半32分にもFWガブリエル・シャビエルに左足でシュートを打たれたが、これも好セーブで弾き出した。

 冴えた判断力。試合に敗れたことで歯切れの悪さはあったが、自身にプレーぶりには「相手の特長を意識して、詰めたらいいのか、待った方がいいのか。今日は落ち着いて出来たので、これを続けたい」と手ごたえを得た様子だ。

「ステップアップという意味では大きい。でも勝てなかったことは自分に何かが足りなかったと思うので、そこを改善していきたい」

 明治大から15年に柏に入団に入団するも1年で契約満了。16年は長野でプレーし、J3で15試合に出場。17年から磐田に加入し、J1への個人復帰を果たしたが、出場機会が与えられることはなかった。

 カミンスキーが復帰すれば、またベンチに戻ることになるかもしれない。「出れない時期が続いて、何が正解か分からなかったけど、チャンスがもらえた。試合で結果を残さないといけないというのを改めて感じました」。ひとつしかないポジション。簡単に明け渡すつもりはない。

(取材・文 児玉幸洋)
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