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“ゼイワン”ホーム初陣の長崎、2点リード守れず鳥栖にドロー…それでも歴史的勝ち点『1』

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2点目を奪った長崎FW鈴木武蔵

[3.3 J1第2節 長崎2-2鳥栖 トラスタ]

 J1リーグは3日、第2節2日目を各地で行い、J1ホーム初戦を迎えたV・ファーレン長崎サガン鳥栖と2-2で引き分けた。雨が降りしきる中で集まった大勢の観衆の前で記念すべきJ1初の勝ち点1を獲得したが、2点のリードを守れず悔しいドローとなった。

 前節の湘南戦に1-2で敗れた長崎はスタメン2人を変更。MF前田悠佑とMFベン・ハロランに代わってMF碓井鉄平とMF鈴木武蔵が起用された。一方の鳥栖は1-1で引き分けた前節の神戸戦と同じ11人で臨んだ。

 ホーム初戦の長崎は前半2分、J1の舞台を待ち望んでいたサポーターの前でさっそく結果を残した。中盤でボールを奪ったMF島田譲が縦パスを送ると、ポストプレーに入ったFWファンマが右にパス。MF澤田崇がDF吉田豊をかわしてゴール前に突進し、右足シュートで豪快にネットを揺らした。

 長崎はさらに前半8分、左サイドからの攻撃をファンマがつなぎ、PA内に駆け込んだMF翁長聖がシュートを放つも、GK権田修一がビッグセーブ。同9分、島田の右CKに対し、前節でクラブのJ1初ゴールを決めたDF田上大地が頭で合わせたが、大きくゴールマウスを越えた。

 なかなか攻め手をつくれない鳥栖は前半18分、右サイドでFW田川亨介が倒されてFKを獲得。セットプレーで徐々に陣形を押し返していくと、同24分、MF原川力の直接FKは壁に阻まれたが、セカンドボールに反応した田川がボレーでゴールを狙った。

 ところが前半35分、またしても長崎がスコアを動かす。この日がJ1デビュー戦となった碓井がワンツーパスで相手をかわし、横の味方にダイレクトパスを送ると、持ち出した澤田が最終ラインのスキを突くスルーパスを配給。猛スピードで抜け出した鈴木が右足シュートで流し込み、前半のうちに2点リードを奪った。

 2点を追う鳥栖はハーフタイム明け、4-1-4-1から4-4-2にフォーメーションを変更。中盤のかみ合わせが改善して主導権を奪うと、後半7分、DF小林祐三がPA右で突破する場面をつくった。同10分には田川に代わってFW池田圭が投入された。

 鳥栖は後半15分、直前に惜しいシュートを放ったFW小野裕二が左サイドからクロスを送り、セカンドボールが右サイドへ。ボールを拾った小林がマイナス方向に折り返すと、PA外で待っていたのはMF高橋秀人。的確にコントロールしたシュートを右足ダイレクトで打ち込み、神戸からの移籍後初ゴールで1点を返した。

 主導権を取り戻したい長崎は後半18分、鈴木に代わってMF中村慶太を投入。ところが依然として鳥栖のペースが続く。同20分、左サイドに開いた原川の横パスをPA内で小野が華麗にトラップ。左足で強いシュートを放ったが、ボールは左ポストを叩いた。積極的にゴールに向かった小野は同23分にも惜しいボレーシュートを放った。

 長崎は後半27分、敵陣右サイドからのFKを島田が蹴り込み、ファンマがゴール正面でダイビングヘッド。クロスバーを叩いてゴール前に跳ね返ったが、オフサイド判定が下された。一方の鳥栖は同28分、小林に代わってMF河野広貴を投入。河野は右サイドハーフに入り、中盤のMF福田晃斗が右サイドバックに下がった。

 長崎は後半31分、澤田に代わってDFチェ・キュベックを起用。前節は前線でパワープレー要員となっていたが、今節は最終ラインに入り、フォーメーションが4-4-2に変わった。鳥栖は同36分、河野、原川、池田が立て続けにシュートを放ったが決められず。長崎も同37分、スルーパスに抜け出した翁長がGKと1対1を迎えたが、シュートは右ポストに嫌われた。

 決定的なチャンスを得ながら追加点のチャンスを生かせなかった長崎は後半39分、ついに痛い失点を喫してしまう。鳥栖の左CKを原川が蹴り込むと、ゴール前で待っていたDF鄭昇炫が高い打点でヘッド。前節に続いて終盤にゴールネットを揺らされ、試合が振り出しに戻った。

 2点リードを守れなかった長崎は後半41分、碓井に代えてチーム最古参の前田を投入。後半アディショナルタイム、中村のポストプレーからMF飯尾竜太朗が右サイドを抜け出すが、クロスは味方に通らない。そのままスコアを動かすことはできず、試合は2-2でタイムアップを迎えた。

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