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セリエAは混沌の首位争いへ…ディバラ2か月ぶり弾で2位ユーベ勝利、首位ナポリはローマに敗れて10連勝がストップ

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ユベントスはFWパウロ・ディバラが終了間際に得点を決め、勝利を収めた

[3.3 セリエA第27節 ラツィオ0-1ユベントス]

 セリエAは3日、第27節を行った。ユベントスは敵地でラツィオと対戦し、1ー0で勝利。FWパウロ・ディバラの約2か月ぶりとなるゴールにより、ユベントスがリーグ戦10連勝を達成している。

 7日にUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の決勝トーナメント1回戦第2戦・トッテナムとの大一番が控えるユベントス。GKジャンルイジ・ブッフォンがゴールを守り、最終ラインはDFアンドレア・バルザーリ、DFメフディ・ベナティア、DFダニエレ・ルガーニの3バックを敷いた。3-5-2の布陣で最前線にはFWマリオ・マンジュキッチとFWパウロ・ディバラが先発起用されている。

 終始拮抗した試合展開の中、スコアレスドローで終わると思われた後半アディショナルタイム2分過ぎに均衡が崩れた。ユベントスは敵陣からのクリアを拾ったルガーニがダイレクトで前線へ跳ね返す。PA手前でパスを受けたディバラは素早く反転してPA内に進入。相手のプレスで体勢を崩しながら左足シュートを放ち、ゴール右隅に流し込んだ。

 ディバラは2017年12月30日の第19節・ベローナ戦(3-1)以降となる約2か月ぶりのゴール。第20節・カリアリ戦(1-0)で右太ももを負傷して戦線離脱しており、2月18日の第25節で途中出場で復帰を果たしていた。ディバラの得点により、ユベントスは1-0で勝利。枠内シュートはユベントスが3本、ラツィオが4本という接戦の中で、貴重な勝ち点3を手に入れた。

 ユベントスの試合が終わった後には首位ナポリが敵地でローマと対戦。ナポリは前半6分にFWロレンツォ・インシーニェのワンタッチシュートで先制に成功するも、ローマが直後の7分にブレイク中のトルコ人20歳FWジェンギズ・ウンデルのゴールで1-1の同点に追いつく。

 すると、ローマは前半26分にFWエディン・ジェコがPA内で打点の高いヘディングシュートをゴール右に決めて逆転。2-1で前半を折り返し、後半28分には再びジェコがPA右手前から左足シュートをゴール左に突き刺し、リードを2点に広げた。後半34分にはMFディエゴ・ペロッティがダメ押しの4点目。ナポリは終了間際にFWドリース・メルテンスが右足シュートで1点を返すも2-4で敗れ、リーグ戦10連勝がストップした。

 ナポリはリーグ戦27試合を終えて勝ち点69で足踏みしつつ首位をキープ。一方、ユベントスは第26節・アタランタ戦が大雪で延期のために1試合未消化の中で、26試合を終えてナポリと勝ち点1差の68で2位に位置している。首位を射程距離に収めた6連覇中の王者だが、7日に欧州CLが控えており、また延期分の消化も含めてタイトなスケジュールとなっている。この正念場を切り抜け、ユベントスは首位奪取のチャンスを生かせるか。混沌のセリエA首位争いに注目が集まる。

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