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「スローガンが『ITADAKI』ということなので…」鳥栖MF水野晃樹は気合いの丸坊主デビュー

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新ヘアスタイルで今季初出場を果たした鳥栖MF水野晃樹

[3.7 ルヴァン杯GL第1節 湘南1-0鳥栖 BMWス]

 気合いの丸坊主スタイルが公式戦でお披露目となった。サガン鳥栖MF水野晃樹はルヴァン杯グループリーグ開幕節の湘南ベルマーレ戦で今季初出場を記録。昨季までは「サイドを刈り上げたくらい」だったヘアスタイルをまっさらにし、持ち味の右足ロングキックとともに存在感を放っていた。

「チームのスローガンが『ITADAKI(いただき)』ということなので、今年1年は坊主で行こうかな、と」。右サイドハーフでスタメンを飾った32歳は笑みを浮かべながら理由を明かした。鳥栖にはすでにDF吉田豊がスキンヘッドでキャラクターを確立しているがが、「アイツよりスタイル良いっすよ(笑)」と見間違いの心配はなさそうだ。

 クラブ公式サイトによると、今季のスローガンは勝利、ファンの声援、スポンサーの支援を「頂く」ことを目指し、「頂」を目指すという決意の証。もっとも、チーム状態はまだまだ“山裾”といったところか。リーグ戦はここまで2引き分け。いずれも立ち上がり、もしくは終了間際に決定的な失点を喫しており、マッシモ・フィッカデンティ監督も「固いパンを食べる年」と母国イタリアの表現を引用し、今季の厳しさを述べている。

 そしてこの日も序盤からチャンスをつくられ、前半20分に押し込まれた状態から失点。「スタートの入り方が良くなくて、前半でああやって失点して、そこからやっとエンジンがかかり出した。それでは遅い」(水野)という試合運びの甘さが響き、カップ戦とはいえ今季初めての敗戦を喫してしまった。

 また、水野自身も悔いを残したようだ。セットプレーのキックやクロスは精度が高く、前半13分にはニアサイドに自ら飛び込んで決定機もつくり出した。しかし、「今日のメンバーはヘディングが強い選手がいるわけでもないし、攻撃のアイデアを他の形で出したかった。もっとピッチ内で判断できれば……」と敗因を振り返った。

 気合を込めて迎えたシーズンだが、ここまでリーグ戦での出番はゼロ。「監督は僕のプレーを軽いと見ていて、そこが好まれていない。今日も中盤でパスミスがあったり、ショートコーナーからカウンターを受けてしまった。チーム全体が余計な体力を使ってしまうので、そこをしっかりしないといけないと自分でも感じている」とここからの巻き返しを狙う。

(取材・文 竹内達也)
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