beacon

東日本大震災から7年…仙台、“復興応援試合”は終盤の石原弾で神戸とドロー決着

このエントリーをはてなブックマークに追加

仙台が神戸とドロー

[3.10 J1第3節 仙台1-1神戸 ユアスタ]

 J1リーグは10日、第3節を行った。ユアテックスタジアム仙台ではベガルタ仙台ヴィッセル神戸が激突。復興応援試合として開催されたこの試合は、1-1で引き分けに終わった。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災、1995年1月17日の発生した阪神・淡路大震災の“復興のシンボル”として奮闘する両チームの対決。2連勝中の仙台は、3試合連続で同じ11人を起用し、2012シーズン以来の開幕3連勝を狙う。一方、開幕から1分1敗の神戸は、DFティーラトンがリーグ戦初先発。FW増山朝陽も復帰後リーグ戦初スタメンを果たした。

 立ち上がりは仙台が攻め込む。前半21分、左サイドからMF永戸勝也がグラウンダーのクロスを入れ、GKキム・スンギュがこぼしたボールにFW石原直樹が詰めたが、シュートまで持ち込めず。25分には、敵陣中央でFKを獲得し、素早いリスタートから石原がミドルシュートを放つが、GKキム・スンギュに難なく処理されてしまった。

 試合が動いたのは前半27分だった。神戸は、FWルーカス・ポドルスキが中央からPA左に流れてパスを引き出し、クロスを供給。これは相手にクリアされたが、PA左手前でボールを受けたMF三原雅俊が右足を振り抜くと、コントロールショットがゴール右隅に突き刺さり、1-0。神戸が今季初の先制点を奪った。その後は、ボールホルダーに厳しいプレスをかける神戸が主導権を握り、前半を1点リードで折り返した。

 追加点が欲しい神戸は後半7分、古巣対決のMF三田啓貴の右CKからニアに飛び込んだ増山がヘディングシュートを放つが、惜しくも相手にブロックされてしまう。仙台は12分、右CKからニアのDF板倉滉が落とし、石原がフィニッシュもGKキム・スンギュの正面を突いた。

 神戸は後半14分、増山に代えてFW小川慶治朗、18分にはFWハーフナー・マイクに代えてFW渡邉千真を投入。仙台も19分にMF富田晋伍を下げ、FW西村拓真をピッチに送り込んだ。神戸の集中した守りをなかなか崩せない仙台は、28分に2枚替え。FW阿部拓馬とMF古林将太を下げ、FWジャーメイン良とMF菅井直樹を入れ、仙台は3枚の交代カードを使い切った。

 引いて守る時間が続く神戸は後半33分、PA左から小川が上げたクロスは相手にカットされたが、こぼれ球に反応したFW田中順也が左足ダイレクトボレー。これは惜しくもゴール右に外れた。すると、41分に仙台の攻撃が実る。右サイド深くから菅井が上げたクロスにジャーメインが反応。右足シュートはミートしなかったが、石原が気持ちで押し込み、1-1で同点に追いついた。

 痛恨の失点を喫した神戸は、後半42分にポドルスキを下げてFWウェリントンを投入。残りの時間で勝ち越しを目指した。だが、スコアは動かず1-1でタイムアップ。神戸は勝ち点2を失い、仙台は開幕3連勝こそ逃したが、土壇場で勝ち点1を奪い取った。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第3節1日目 スコア速報

TOP