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“祝砲”の応酬…長崎は鈴木武蔵のPKで先制も浦和に追いつかれJ1初白星逃す

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長崎のJ1初白星はお預けとなった

[3.10 J1第3節 長崎1-1浦和 トラスタ]

 V・ファーレン長崎がホームで浦和レッズと1-1で引き分けた。前半44分に、J1通算100試合出場を達成したMF鈴木武蔵がPKで先制点を挙げたが、後半31分にこちらもJ1通算150試合目の浦和FWズラタンに同点ゴールを献上。J1初勝利を逃した長崎は2戦連続ドローで開幕3試合勝ちなし(2分1敗)となり、浦和も3戦未勝利(2分1敗)となった。

 7日に開幕したルヴァン杯から中2日で迎えた今節。長崎はグループリーグ第1節で直近のJ1リーグ戦から先発11人を総入れ替えし、浦和は5人を入れ替えて臨んでいた。

 長崎はJ1第2節・鳥栖戦(2-2)からの変更は1人。DF田上大地に代わり、DFチェ・キュベックが移籍後リーグ戦初スタメンを果たした。また、浦和も第2節・広島戦(1-2)からの入れ替えは1人。MF阿部勇樹に代わり、前節ベンチ外だったMF柏木陽介が復帰した。

 開幕2試合はいずれも早い時間帯でゴールを奪っていた長崎だが、立ち上がりから浦和のパスワークに対して守勢に回る展開となる。浦和は前半11分にカウンターを仕掛け、右サイドを抜け出したFWマルティノスが右足で鋭いクロス。中央のFW興梠慎三には届かず、ファーからフリーのMF長澤和輝も飛び込んだが、合わせることはできなかった。

 長崎も前半21分に反撃し、MF澤田崇がPA右のライン付近から右足でストレート性のクロスを供給。ゴール前で反応したFWファンマがGK西川周作と競り合ってボールがこぼれるも、ファンマのファウルの判定となった。

 浦和は前半34分に決定機。FW武藤雄樹の中盤でのインターセプトから、ボールを譲り受けた長澤が最終ラインのギャップを突き、右足で素早く浮き球のスルーパスを送る。フリーで抜け出した興梠がPA内左から左足で低いシュートを放つも、わずかにゴール右へ外れた。

 ピンチをしのいだ長崎は前半42分、左サイドで仕掛けたMF翁長聖がMF青木拓矢を振り切ってPA内左に進入すると、カバーに入ったDF遠藤航に倒されてPKを獲得する。キッカーを務めたのは、この試合がJ1通算100試合目の出場となった鈴木。同44分にGK西川の逆を取って右足でゴール右に蹴り込み、2試合連続となる今季2点目をマークした。

 1点ビハインドで折り返した浦和は後半1分、青木から長澤への縦パスがゴール前に流れ、武藤がシュートチャンスを迎えるも、至近距離でGK増田卓也が体を張ってストップ。前半に得点機を逃した興梠に続き、チームとして今季リーグ戦でのFW初ゴールとはならなかった。

 後半7分には長崎の澤田がタイミングよく左へ展開し、フリーで受けた翁長がPA内左から右足でコースを狙ったシュート。しかし、惜しくもゴール右へ外れ、天を仰いだ。対する浦和も直後の同8分、中央でパスを受けた長澤が右足でふわりとしたボールを送り、PA内中央に走り込んだ興梠が胸トラップからシュート。だが、振り抜いた右足にうまくミートせず、GK増田にセーブされた。

 長崎は浦和にボールを支配される中、隙を突いてチャンスを創出。後半21分、翁長が左サイド深くから左足でクロスを上げ、ファーのMF飯尾竜太朗が頭で落とす。DF宇賀神友弥にクリアされるも、そのボールをPA内中央で拾った島田が左足で強烈なシュート。絶好機だったが、ゴールライン付近にいたDFマウリシオにブロックされ、こぼれ球はGK西川にキャッチされた。

 浦和は後半22分に長澤を下げ、2011年と2012年の熊本時代に高木琢也監督の指導を受けたMF武富孝介を投入する。同26分にはマルティノスに代え、J1通算150試合出場となるズラタンをピッチへ。長崎も同26分にDF高杉亮太との交代で田上を送り出した。

 ここから互いにチャンスが増え、試合が動き始める。そして後半31分、浦和は左CKからキッカーの柏木が左足でクロスを送ると、PA内中央で鈴木に競り勝ったズラタンがヘディングでゴール左に押し込み、同点弾を奪取。ズラタンは昨年7月22日のJ1第22節・C大阪戦(2-4)以来、231日ぶりとなるリーグ戦のゴールを挙げ、メモリアルゲームを自ら祝った。

 追いつかれた長崎は後半34分に澤田とMF中原彰吾を交代。浦和が同37分に宇賀神を下げてMF菊池大介を投入すると、長崎も同39分に島田に代えてMF中村慶太を送り出し、互いに3枚のカードを使い切る。しかし、両チームとも2点目を奪えず、1-1で試合終了を迎えた。

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