[3.10 J1第3節 川崎F2-0G大阪 等々力]

　古巣組ホットラインで勝負を決定づける2点目を陥れた。川崎フロンターレが1点リードで折り返した後半10分、カウンターの流れからPA内左のMF阿部浩之がファーサイドに浮き球のクロス。フリーのMF家長昭博が滑り込み、今季初得点となる右足ボレーをゴール左隅に突き刺した。

　元G大阪所属の2人が生み出したゴール。「ちょっと緩めになっちゃったけど、アキくんが決めてくれてよかった」と阿部が振り返れば、家長は「カウンターになって僕もフリーだったし、もう一人いたけど(阿部が)僕に出してくれた。よく見てくれていたな」と好アシストに感謝した。

　7日に行われたACL第3節メルボルン・V戦(2-2)ではリードを守りきれず、後半アディショナルタイムに失点。あと一歩で白星を逃した。「そういうゲームはたまにあるし、切り替えた」。中2日で修正し、今季公式戦7試合でこれが2勝目。昨季J1王者としてチームの見られ方は変わり、家長は「(調子は)ずっと悪くないと思う。勝って当たり前と思われている部分があると思うし、そういうチームになってきたのかな」と実感を口にした。

　リーグ戦は2勝1分と好調だが、ACLは1分2敗で最下位に低迷し、グループリーグ敗退の危機に直面している。チームはアウェーに乗り込み、再び中2日で第4節メルボルン・V戦へ。「3勝したらまたチャンスはある。ここから、しんどいけど勝ち点3を取れる力はある」と逆転突破を誓った。

(取材・文　佐藤亜希子)

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