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「ゴールに対する本能という部分も研ぎ澄まして」高校選抜のエースFW飯島は得点にこだわる

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後半38分、日本高校選抜FW飯島陸(前橋育英高)が決定的な左足シュート

[3.11 静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 1-1 日本高校選抜 草薙陸]

 全国高校選手権で前橋育英高(群馬)を日本一に導いたストライカーに笑顔はなかった。日本高校選抜FW飯島陸は前半39分にPAで切り返しからクロスバー直撃の右足シュート。これをMF井上怜(市立船橋高)が押し込み、同点ゴールに繋がった。だが、腿裏の負傷明けでコンディションはまだまだ。決定機に絡んでシュートも放っていたが、無得点に終わった飯島は個の部分も、連係の部分にも納得していなかった。

「やっぱりまだまだのところがチームとしても個人としても多いです。全然ダメでしたね。周りとの連係も。個人としても、育英と違うので漠然となっているところが多くて、まだ全然出せていないというのがあるので、仲間ともっと要求しあっていきたい」

 選手権ではFW大前元紀以来10年ぶりとなる1試合4得点を叩き出すなど、計7ゴールを決めて大会得点王を獲得。全国で凄みすら感じさせるプレーを見せていた飯島は、U-19日本代表入りを果たし、高校選抜ではエースとして期待されている。

 だからこそ、高体連を代表するストライカーはここから状態を上げていく。「個人としての調整をしっかりとやっていかないといけない、今日の試合もいいプレーができなかったので、もっと身体のキレとかを増していきたいと思っている。その中でゴールに対する本能という部分も研ぎ澄ましていかないといけない」

 1年前に出場したデュッセルドルフ国際ユース大会では無得点。チームは予選リーグ4試合でわずか1失点だったが、得点数を伸ばせず、準決勝に進むことができなかった。再び悔しい思いをしないためにも、この日のような試合で勝負を決める存在になる。そして日本高校選抜をデュッセルドルフ国際ユース大会で優勝させなければならない。「FWは得点というのが自分の評価に繋がるのでもっとやっていきたいですね」。自身の将来のためにも、世界でゴールを連発する。

(取材・文 吉田太郎)
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