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[アンブロGACH1-TR]3バックでの戦いに手応えの三田学園が槻の木に完封勝利

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三田学園高DF沼野雄洸(左)が相手の前に身体を入れる

[3.11 GACH1-TR CAMP in 大阪 三田学園高 5-0 槻の木高 J-GREEN堺]

 フットボールに「ガチ」で向き合うユース年代のプレーヤーのためにアンブロが行う「第4回 GACH1-TR CAMP in 大阪」の2日目が11日に、J-GREEN堺で行われた。ともにグループリーグを1位で勝ち抜いた三田学園高(兵庫)と槻の木高(大阪)の一戦は、前半11分にFW中畑太陽(2年)が決めた先制点を皮切りに、5得点を奪った三田学園が快勝した。

「守備から試合に入ろうと考えていたけど、昨日のG大阪戦などでは失点が多くて、改めて課題だと感じた」とDF沼野雄洸(2年)が振り返るように、三田学園は今年から新たに取り組む3バックでも守りの向上を目指したが、ここまでは毎試合で失点を献上。今大会最後となる槻の木との試合では、「粘り強く0対0を楽しむようなゲームを目指した」(上野将嗣コーチ)が、考えていたゲームプランは早い段階で、良い方向に崩れた。

 前半11分に、ゴール前でパスを受けたFW中畑が流れるような切り返しから先制点をマークすると、13分にも中畑が2点目をマーク。16分にも、MF増田悠人(1年)が加点し、早々に勝敗の行方を決定づけた。

 以降は、「最初に主導権を握れたのが大きかった。獲れるうちに3点獲れたので楽に試合を運べたと思う」と中畑が振り返ったように、落ち着いた試合運びを披露。前半22分にカウンターから鋭いドリブルを仕掛けたMF中村輝(1年)や、タイミングの良い攻撃参加を見せたDF吉冨直(2年)などによる、槻の木のサイド攻撃に手を焼く場面もあったが、決定機を与えることなく前半を終えた。

 理想とする素早いパス回しができた一方で、3点目を奪ってからは「得点が景気よく入ったせいで、浅はかなチャレンジが増えた。DFが一生懸命奪ったボールをFWまで繋いでもヒールでプレーしたり、簡単に奪われていた」(上野コーチ)という課題も露呈。ハーフタイムに気を引き締めた後半は、再び自分たちを見つめ直すと増田とFW溝手日奈太(1年)が加点し、5-0で試合を終えた。

 失点が続いた守備を立て直し、無失点で試合を終えたことは収穫で、選手たちは3バックでの戦いに手応えを感じている。また、「プレスの速さやパス回しの落ち着きが僕たちとはまったく違うなと感じた」(沼田)プレミアリーグ勢のG大阪や阪南大高からチャンスを作り、ゴールを奪えたことも今後に必ず活きるはずだ。ガチで挑んだからこそ得た収穫と課題を活かし、次はインターハイと選手権で初となる県のタイトルを奪いに行くつもりだ。

(取材・文 森田将義)

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