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アストーリ代役が決勝点…主将に捧げる勝利もビオラ指揮官「元に戻ることはありえない」

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DFビトル・ウーゴは得点後、アストーリのプリントTシャツを掲げた

 フィオレンティーナの指揮官ステファノ・ピオリは、11日のベネベント戦終了後、記者会見の席で選手たちの勇気を称えた。

 1週間前、主将のDFダビデ・アストーリを突然失ったフィオレンティーナが11日、セリエA第28節で最下位のベネベントとホームで対戦。アストーリの定位置だった左CBを務めたブラジル人DFビトル・ウーゴが25分、決勝点となるゴールを決めてチームを勝利に導いた。だがピオリは、信じがたい悲劇に見舞われた直後の今節、試合を行うべきかどうかで悩んでいたことを明かしている。

「今週、試合をすることが正しいのか分からなかった。だが大きな困難に直面しているはずの選手たちの方からプレーを望む声が上がった。一歩踏み出すためにも、プレーするべきだった。ファンの前でプレーを見せることは正しかったはずだが、当然、元に戻ることはありえない。やることすべてにおいて、ダビデが中心的存在だった。チームはダビデの下で1つにまとまっていたが、今、さらに結束力が増した」

 今節、セリエA全試合のキックオフ前に1分間の黙とうが捧げられたほか、全20チームの選手が袖に「チャオ(さようなら)、ダビデ」と書かれたパッチを着用してプレーした。

 また、インテル主将のFWマウロ・イカルディは、ナポリとの一戦において、特別に用意されたキャプテンマークを使用。フィオレンティーナ主将を描いたイラストの脇に、「今日、僕らは君のためにピッチに上がる。MI(マウロ・イカルディ)9 チャオ、カピターノ(さようなら、キャプテン)」とのメッセージが添えられた。セリエBでは、アストーリの元同僚で親友のエンポリ主将DFマヌエル・パスクアルが「友情よ、永遠に」と刻まれたキャプテンマークを巻いてプレーした。

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