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「俺が後ろにいるから」19歳小田の積極性引き出した昌子の言葉

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接触プレーで頭部から出血し、テーピングを巻いてプレーしたDF昌子源

[3.13 ACLグループリーグ第4節 鹿島1-1シドニーFC カシマ]

 勝っていれば、他会場の結果によっては今節でグループリーグ突破が決まる可能性もあった。「今日で決めたかった」。DF昌子源は本音を隠さなかった。

 この日、鹿島アントラーズと水原三星(韓国)がともに勝てば、2試合を残して鹿島の決勝トーナメント進出が決まっていたが、次節以降に持ち越し。4月3日の第5節ではアウェーで上海申花(中国)と対戦するが、昌子は「アウェーでもしっかり勝って決めたい。できるだけ最終節には持っていきたくない」と必勝を誓った。

 急造4バックを統率した。今季、清水から加入したDF犬飼智也と公式戦で初めてコンビを組むと、左隣にはプロ初先発のDF小田逸稀もいた。「DFラインでサポートの役割をしようと思っていた。だからこそ失点はもったいなかった」。そう悔やんだ昌子だが、犬飼とのコンビには「ワンちゃん(犬飼)の癖は分かっているし、お互いにやりたいことを伝えてできていた。器用な選手だし、一緒にやることで僕自身、成長する」と手応えを口にした。

 プロ2年目で初先発となった小田については「(小田)逸稀に強く言ったのは『お前が迷ってプレーしたら、チームに伝染する』ということ」と指摘。「行けると思ったら行け。俺が後ろにいるから」と声をかけ、積極的な攻撃参加を引き出した。「思い切ってやってくれたと思う」。この日、ゲームキャプテンを務めたDFリーダーはそう言って、先制点につながるクロスも上げた19歳の左サイドバックをねぎらった。

(取材・文 西山紘平)

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