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プロ3試合目でカズ、イバと対峙…愛媛ルーキーDF山崎浩介「一試合一試合が勝負」

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FWイバとマッチアップするDF山崎浩介

[3.11 J2第3節 横浜FC3-0愛媛 ニッパツ]

 新天地の愛媛にも慣れ、試合ごとに在感を高めている。今季、明治大から愛媛FCに加入したDF山崎浩介は開幕スタメンの座を射止めると、3試合連続のフル出場。大卒ルーキーを3バックの中央に抜擢した間瀬秀一監督は「彼自身が球際の単純な1対1で負けていることはほとんどない」とそのポテンシャルに期待を寄せている。

 国内屈指のFWと堂々と渡り合った。プロ3試合目の横浜FC戦で、昨季J2得点王のFWイバ、51歳で現役最年長JリーガーのFW三浦知良と対峙し、フィジカルの強さを生かした守備で自由を奪い、最終ラインをコントロール。しかし、波状攻撃からラインが崩され、イバにゴールを献上。「反省しなきゃいけない」と唇を噛んだ山崎は「体の強さが全然違う」と対峙した感想を口にした。

 チームは開幕3連敗。試合に出場する喜びよりも、勝てなかった悔しさが上回った。今季、Jデビューを飾ったルーキーの中で、3試合連続先発は6人(うち大卒ルーキーは山崎を含めて3人)。同期の先をいく経験を積んでいるが、「自分が活躍するためではなく、チームが勝つためにプレーしている」と厳しい表情。270分間ピッチに立ったことで、自らの課題も見えてきた。

「一番足りないと感じているのは戦術眼。チーム全体の状況だったり、どこがプレスに行けていないのか、攻撃に行けていないのか。後ろから見えている分、統一しないといけない。そこを見極めて、動かす力が足りないと思う」。課題克服に挑む若きDFリーダーは「一試合一試合が勝負。毎試合成長しないと意味がない」とプロの自覚をにじませる。

 最終ラインから繰り出す鋭い縦パスも特長のひとつ。その武器を知るのは明治大の1年先輩でプロ2年目FW丹羽詩温。“共演”はすでに実現しており、「僕の縦パスを分かってくれたり、タイミングが見えたりする。公式戦でも出していきたい」と明大ホットライン開通も間近。まずは初勝利を目指し、チームのために進化を誓う。

(取材・文 佐藤亜希子)

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