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“栄冠”から2か月…新潟DF渡邊泰基、デビュー戦で2歳下の久保建英に刺激「負けたくなかった」

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DF渡邊泰基がプロデビューを果たした

[3.14 ルヴァン杯グループA第2節 FC東京1-0新潟 味スタ]

 記憶に新しい“栄冠”からわずか2か月で、早くもチャンスが巡ってきた。前橋育英高の左サイドバックとして、高校サッカー選手権制覇を達成したDF渡邊泰基が堂々のプロデビュー。アルビレックス新潟U-15から前橋育英高に進学し、夢だった地元のアルビレックス新潟に加入した18歳は左サイドバックでフル出場した。

 心の準備はできていたが、いざピッチに立つと緊張があった。「やっぱり前半は少し固くて視野が狭かった。後半に入ってからは落ち着いてきて、パスコースが見えたのは良かった」。最終ラインと声を掛け合い、連動した堅守でFC東京の攻撃を跳ね返していたが、チームは16歳FW久保建英の一発に沈んだ。

 後半25分、右サイドハーフに久保が投入され、マッチアップが実現した。「ドリブルがうまいので簡単に持たせると怖い面があった。できるだけ寄せるようにした。年齢関係なく、一人の選手として負けたくはなかった」。勢いよくドリブルで仕掛けてきた久保に渡邊が鋭く寄せ、突破を止める場面もあった。

「すごく技術が高いし、判断も速い。プロの選手として自分も見習わなきゃいけないなと思った」。高卒ルーキーがデビュー戦でいきなり対峙した、2歳年下のプロ選手。久保がチームを牽引する姿に、刺激を受けないわけはなかった。

 高校時代はオーバーラップ、鋭いクロスを武器に、世代屈指の左サイドバックとして活躍した。デビュー戦で攻撃力は発揮できず、「守備のラインが低かったのでなかなか攻撃に参加できなかった。もっと積極的に上がっても良かったかな」と振り返った。「一試合に出ただけで満足せず、試合に出場してチームの力になっていきたい」。まだ一歩を踏み出したばかり。ここから進化を遂げ、新潟不動の左サイドバックまで上り詰めていく。

(取材・文 佐藤亜希子)
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