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「日本にはなかなかいない」選手…初招集の中島翔哉にハリルが期待するもの

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A代表初選出を果たしたポルティモネンセFW中島翔哉

 W杯本大会まで約3か月。残された時間は多くは言えない状況の中、ポルティモネンセ(ポルトガル)FW中島翔哉が初めてA代表に選出された。

 昨夏、FC東京からポルティモネンセに戦いの場を移すと、移籍直後から出場機会をつかみ、あっという間にポジションを奪取。出場3試合目となったリーグ戦フェイレンセ戦で移籍後初得点を含む2ゴールを叩き込むと、その後もペースを落とさず。ハイパフォーマンスを披露し続けるとともに、リーグ戦22試合出場9得点4アシストと結果も残し続けた。結果、国内の強豪クラブであるポルト、ベンフィカ、スポルティングだけでなく、ドルトムントやシュツットガルトなど国外の有力クラブからも熱視線を集める存在となった。

「長い間追跡してきた」という日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も、ポルトガルでブレイクを果たした23歳のアタッカーを、3月下旬に行われるベルギー遠征に臨むA代表に初招集。「本当にたくさんの試合に出ている。得点も取っているし、アシストもしている」と出場機会を得て結果を残していることを評価しつつ、「日本になかなかいない」というプレースタイルに期待を寄せていることを明かした。

「ドリブラーでこれほど俊敏で爆発的なものを持っている選手は、日本になかなかいない。前を向いて仕掛け、1対1で何かもたらしてくれるのではないかと思うし、そのようなプレーを日本の選手はなかなか出せないので、大事な選手になるのではないかと思う」

 日本でプレーしていた頃から「常にゴールに迫るプレーを見せたい」「ボールを持ったら必ず違いを見せたい」「1試合1点だけでなく、2点、3点と狙いたい」と中島自身が語っていたように、ゴールへの意識は強く、ボールを持った時の第一選択肢は“ゴールへ近付く”ことだった。

 指揮官は「守備の役割は私が要求するレベルに達していない」と守備面の課題を上げたが、期待されるのは「FWに関しては、まずは点を取る、そして取らせるところ」だ。異国の地で自らの力で自身の存在価値を証明した男が、今度は日本代表で生きる道を自らの力で切り開いていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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