beacon

韓国代表FWソン・フンミンが思う「アジア人がプレミアで成功するために不可欠なこと」…痛感したレベルの差

このエントリーをはてなブックマークに追加

プレミアリーグのアジア人最多得点記録を持つFWソン・フンミン

 トッテナムFWソン・フンミンは、英紙『Evening Standard』のインタビューに答え、プレミアリーグでアジア人選手が成功するための秘訣を明かした。

 2015年にレバークーゼンからおよそ2200万ポンドでトッテナムに加入したソン・フンミン。しかし、加入初年度は適応に苦しみ、リーグ戦ではわずか4ゴールに終わっていた。

 当時を振り返った韓国代表FWは、ブンデスリーガとプレミアリーグの違いを語っている。

「プレミアリーグで戦うのはとても難しいよ。技術的にも肉体的にも、さらに精神的にも100%にならなければならない。ドイツでは日本人や韓国人選手が多く活躍しているけど、プレミアリーグでは少ないよね。フィジカル面ではブンデスリーガよりも激しいんだ。よりスピーディーだしね。これが違いだと思う」

■必要なのは「ハードワーク」

 加入当初こそ苦しみ、放出候補とも噂されたソン・フンミンだが、その翌シーズンには真価を発揮。公式戦47試合で21得点とゴールを量産し、リーグの月間最優秀選手賞にも2度輝いた。

 そして迎えた今季も、ここまで公式戦43試合で18ゴールを記録。韓国代表の先輩であるパク・チソン氏が持つプレミアリーグのアジア人歴代最多得点記録を更新し、直近2試合では2ゴールずつを記録するなどチームに欠かせない選手となっている。

 ソン・フンミンは、プレミアリーグでアジア人選手が活躍するために必要なことは「ハードワーク」だと説いている。

「多くのヨーロッパや南米の選手は、(アジア人選手と比べ)より速く、よりタフだ。なぜなら、国内リーグがアジアよりもより競争力があるからね」

「アジアとヨーロッパには大きなギャップがあると思う。だから、僕らは他の選手よりもハードワークを続けなくてはいけないんだ。(他のアジア人選手も)同じように答えると思うよ」

「プレミアリーグで何人のアジア人が活躍できた?多くはないよね。パクのような選手が良い印象を与えてくれた。彼はチームのために走り回り、ハードワークしていたからね。これが僕らにできることなんだ」

 2015-16シーズンに優勝を成し遂げたレスターで、岡崎慎司が中心メンバーの1人として活躍、サウサンプトンではDF吉田麻也がレギュラーを掴み、スウォンジーではMFキ・ソンヨンが6年にわたってプレーするなど、近年では日本人や韓国人などのアジア出身選手が活躍を見せるプレミアリーグ。しかし、その激しさ故にリーグに馴染めず移籍していく選手も多い。

 アジア人としてリーグ史に名を刻んだソン・フンミンは、他の地域のプレーヤーよりもさらなる努力が必要と痛感したようだ。

「あなたの成功がこの認識を変えてくれますか?」と問われると、「たぶんね」としつつ「まだまだハードワークし続けるよ。懸命に働き続ける必要があるし、幸運を手にしないとね」と続けている。

 プレミアリーグ91試合で30ゴールを奪っているソン・フンミン。ハードワークを続ける25歳の韓国代表FWは、どこまでアジア人得点記録を伸ばせるのだろうか。

●プレミアリーグ2017-18特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP