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ゲキサカユース担当記者厳選「中国高校新人大会11傑」

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MF永田一真(岡山学芸館高2年)は4戦連発の大活躍

 ゲキサカの人気企画、「ユース取材記者が推薦する注目の11傑」。今回は、ゲキサカ記者が3日間取材した第10回中国高校新人大会(3月16日~18日、広島)での活躍が光った11名を紹介します。

ゲキサカ高校担当・吉田「今年の中国高校新人大会は高川学園高との決勝戦を制した岡山学芸館高が初優勝を成し遂げました。今回の『11傑』はベスト4以上の4校から、見る側の予想を超えるようなプレーを見せた選手や、活躍が印象的だった選手を選出しています。リスト外でも広島観音高GK松本英駿ら1年生や、広島皆実高MF堤太一主将のような実績ある選手含めて“面白い”タレントは多数。準決勝進出の4校、他校にも、間違いなく“まだまだできるぞ”という選手がいるはずですので、リーグ戦やインターハイ、選手権で彼らがまた驚くような活躍をするところを見たいと思います」

▼GK
八井田舜(岡山学芸館高2年)
「判断の遅れやミスがピンチを招くシーンもあったが、大事な場面で好セーブを連発していたことも確か。186cmの大きな身体を活かして至近距離からのシュートを止めて、チームの中国制覇に大きく貢献した」

▼DF
田近洸貴(高川学園高2年)
「江本孝監督が『危険察知力が凄くある』と評する守備の要は、選手権で現C大阪のFW安藤瑞季(長崎総科大附)と対峙し、肉体強化の必要性を実感。2か月間で3kgの増量を果たした万能型DFはパワーとキレのある動き、そして読みの深さで相手FWを封殺」

今野優利(広島観音高2年)
「広島観音の4強入りの立て役者。自身の強みについて『状況判断のところ』」と語るCBはポジショニングの良さとタイミングの良いインターセプトで存在感。メンバーが入れ替わった3位決定戦でも好守を連発していた」

平山裕也(広島皆実高2年)
「『ヘディングと左足のキックを見てもらいたい』という左利きの183cmCB。選手権で大宮入りしたFW佐相壱明(昌平高)と対戦し、自信を深めたというヘッドとピンポイントで放つ左足は全国でも勝負できる武器だ」

伊藤柊都(岡山学芸館高2年)
「高原良明監督が『キックの精度が本当に高い』と評する左足の持ち主。特に雨中のゲームとなった米子北高との初戦では、この左SBの左足が相手を押し下げる要因に。岡山学芸館は右の森井麻央含めて両SBのキックの質が高かった」

▼MF
永田一真(岡山学芸館高2年)
「全4試合でゴールを奪ったエース。“MVP級”の働きでチームを初優勝へ導いた。2列目で攻守において推進力をもたらし、その決定力で勝負を決めた永田の貢献度は大。優勝し、『キャプテンとしてホッとしている』と安堵していたことも印象的」

品部真完(高川学園高2年)
「選手権前にチャンスを与えられ、成長を加速させたボランチ。視野の広さとポジションニングの良さでピンチの芽を摘み、攻撃に落ち着きをもたらした。目立たなくても、淡々と重要な任務を遂行する」

笠井康希(広島観音高2年)
「丁寧なパスワークと両翼の鋭い突破、前線の泥臭い動きが印象的だった広島観音。その中で異質の切れ味を見せていたのが右SHの笠井だ。スピードの落ちないドリブルからシュート、クロス。毎試合数度のチャンスを作り出せるアタッカーだ」

野田康介(高川学園高1年)
「まだまだ回数は少ないものの、一発があることを示したサイドアタッカーだ。因縁の相手・瀬戸内高戦では勝ち越しヘッドも叩き込んだ。県大会で抜擢され、チャンスを掴んだ左SHにとってまた自信となる大会に」

▼FW
森内幸佑(広島皆実高2年)
「シュートの上手さと突破力に秀でた皆実の10番。中国大会では『もっと強引さをもってやろう』と意識していた部分を発揮し、3位決定戦では先制点など試合を決定づける仕事をしてのけた」

岡田知也(岡山学芸館高1年)
「得点は初戦の2得点のみだったが、米子北を沈めた決勝ボレーは大会のハイライトのひとつ。その献身的なランニングと力強さ、一瞬のスピード、ボールを収める上手さも兼ね備えたFWは、プリンスリーグでのゴール量産を誓う」

(取材・文 吉田太郎)

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