beacon

アジア人指導者にもチャンスか…イングランド協会、『少数民族』のコーチ登用を義務化へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

イングランド協会が白人中心の組織の是正に動き始めた

 イングランドサッカー協会(FA)は全てのイングランド代表チームが黒人、アジア人、あるいは民族的マイノリティー(BAME)の指導者を加入させることを義務づけるという方針を固めているようだ。イギリスメディア『ザ・タイムズ』が20日、報じている。

 FAは現在、男子代表チーム、女子代表チーム、障害者代表チーム、年代別代表チームなど、計28のチームを運営している。今回の方針はそれら全てにおよんでおり、ガレス・サウスゲート監督が指揮するフル代表チームも対象となる。

 記事によると、ロシアW杯までに追加されるかどうかは消極的とのこと。しかし、サウスゲート監督はこの方針を支持しているとみられており、大会後のコーチとして、チャールトンやハダースフィールドで監督を務めたクリス・パウエル氏の名前が挙っている。

 FAはすでに今年1月、イングランド代表監督を決める際、少なくとも一人はBAMEの候補者を含めなければならないという通称『ルーニー・ルール』を取り決めた。アメリカンフットボール選手の名を付けた新制度は、白人以外の指導者に平等な機会をもたらす狙いがある。

 なお、このルールは今後クラブチームにも適用される可能性が指摘されている。現在、プレミアリーグでは33%の選手がBAMEにあたるが、監督はブライトンのクリス・ヒュートン氏のみ。コーチに対象を拡大しても、フットボール・リーグ所属の92チーム中、BAMEのコーチはわずか4.6%となっている。

●プレミアリーグ2017-18特集

TOP