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「選ばれるためだけのW杯なら意味ない」貫く本田流…すべてはW杯で勝つために

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半年ぶりの代表復帰となったFW本田圭佑

 日本代表は21日、ベルギーのリエージュ市内で合宿3日目の練習を行った。約半年ぶりの代表復帰となったFW本田圭佑(パチューカ)は練習後、報道陣の取材に対応。「新しい選手、何人か初めての選手もいる。新鮮は新鮮」と、久々の代表合宿を楽しんでいる様子だった。

 今年に入ってからは後期リーグ全12試合に先発し、4ゴール6アシストと結果を残している。そのコンディションについては盟友のDF長友佑都も「ミランで試合に出てないときと比べると明らかに違う」と太鼓判を押すが、本人は「自分では普通な感じ。メキシコに行ってから長くなるし、メキシコに行ってからも波はあった。悪くはない。手応えは感じている」と至って冷静だ。

 3大会連続のW杯出場へ、自身が厳しい立場にいることは分かっている。「スタイル的に少なくとも監督の理想とするタイプでないのは100%承知している」と認める。23日にマリ代表、27日にウクライナ代表と対戦する今回のベルギー遠征で求められているのは目に見える結果だ。

「ここまで何とか盛り返してきて、ここからしっかりW杯の切符を手にするには当然ながら結果も出さないといけない。アシストでもいいし、アシストの前のパスでもいい。この2試合のどちらかで少なくともチャンスはもらえるはずなので、何かしらのインパクトを残さないと厳しい可能性はある」

 W杯メンバー23人に生き残るためのラストチャンス。そう理解する一方で、「生き残るためだけの2試合ではない」とも言う。「目的はW杯だと、自分のゴールを設定した場合、自分がどういった形で3度目のW杯を迎えるべきなのか。選ばれるためだけのW杯なら何の意味もないと思っている。それが議論に上がりすぎている。W杯で勝つためにやってきたし、そのスタイルはこれからも変えない。それで選ばれなかったら何の後悔もない」。どんな状況であろうと、自分のスタンスは変わらない。最後の最後まで“本田流”を貫き、自分自身の存在価値をハリルホジッチ監督に認めさせるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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