beacon

開幕5試合未勝利、結果が出ない松本…反町監督「粘り強くやっていくべき」

このエントリーをはてなブックマークに追加

試合後会見に臨んだ松本の反町康治監督

[3.21 J2第5節 町田2-1松本 町田]

 5試合消化時点で3分け2敗の未勝利。4年ぶりのJ1復帰を目指す松本山雅FCが苦しんでいる。けっして戦力が足りないわけではなく、悪い内容を見せているわけではない。反町康治監督は第5節の試合後、「頑張るのみ。ファイティングポーズを取り続けていく」と力強く述べた。

 試合後の記者会見で行われた質疑応答では「今の状況を大きく変える必要があるか?」という争点に終始した。ときおり顔をゆがめながら口を開いた指揮官の答えは「大きく変えるべきではない」というもの。攻撃では毎試合9本以上のシュートを放って決定機をつくり、守備では相手の強みを消すことができているだけに、進むべき方向は間違っていないという考えだ。

 実際、この日も決定的な場面は何度もあった。前半45分、MF岩上祐三の折り返しにFW高崎寛之がボレーで合わせたがGK高原寿康が決死のブロック。後半19分にはFW永井龍と岩上が立て続けにシュートを放ち、同22分にはDF浦田尚延が頭で合わせたがいずれも入らず。だが、どれが得点につながっていても不思議ではない攻撃だった。

 だからこそ、指揮官は「粘り強くやっていくべき」という点を強調する。「やり得ることは全部やっている。良い形をまったく作れていないわけではないし、精神的にネガティブになっているわけではない」。そのようにチーム状況を説明したうえで「どうしてもうまくいかない原因を探るなら、全体を掌握している私の責任」と選手に批判の矛先が向かないよう配慮していた。

 ピッチ内の選手たちも、現状のやり方にネガティブなイメージは持っていないようだ。最後尾でチームを支えるDF飯田真輝は「個人としてもチームとしても難しい状況だけど、バラバラになってはいけない」と主張。高崎も「チームのみんなでやっていくしかない。勝ちは遠いけど、勝てるように準備していきたい」と前を向いていた。

(取材・文 竹内達也)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第5節 スコア速報

TOP