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日本高校選抜DF陣唯一のJリーガー、生駒「守備陣は我慢して絶対に無失点で」

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日本高校選抜DF陣唯一のJリーガー、CB生駒仁

[3.23 練習試合 日本高校選抜 1-3 順天堂大 市原スポレクパーク]

 日本高校選抜の最終ライン唯一のJリーガー、CB生駒仁(鹿児島城西高→横浜FM)がチームの守りを引き締めた。高校選抜の合宿に参加した日数が他の選手よりも少ないこともあって、本人はゲーム勘について不安を持っていたようだが、順天堂大のエース、U-20日本代表FW旗手怜央に簡単にはボールを入れさせない。ボールサイドでの強さを随所で発揮し、順天堂大Aチームとの30分間を無失点で終えた。結局、3本目途中まで出場し、3人のCBとコンビを組む形に。それぞれのDFとの連係を確認もしながら約75分間プレーした。

 個人的には横浜FMで取り入れられているポゼッションを実戦でどこまでできるかを意識。相手のプレッシャーを剥がして前進するシーンがあった一方、高校選抜が特長としているアタッカー陣の背後へ抜ける動きを見逃さずに縦パスを入れていた。本人は「最初はチグハグすることもあったんですけれども段々慣れてきました」。ただし、守備面ではロングボールの対応に納得しておらず、改善することを誓っていた。

 守備の柱として期待をされる中、デュッセルドルフ国際ユース大会ではそれに応える意気込みだ。「相手のFWにボールを触らせないように、起点を作らせないようにすれば相手の攻撃は終わると思う。そこを第一に考えてやっていきたい」と生駒。そして「1点の重みが凄くかかってくるので、先制点を大事にして、点が獲れなくても自分たち守備陣は我慢して絶対に無失点で抑えていけば獲ってくれると思うので、やっていきたいと思います」と力を込めた。

 昨年は、同じ九州勢のCB阿部海大(東福岡高→岡山)がデュッセルドルフ国際ユース大会でベストDFに選出された。その活躍を今年に繋げ、J2開幕戦から活躍を見せている阿部以上の結果を生駒は世界で残して、評価を勝ち取り、Jでの活躍に弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
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