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順大はFW白井海斗がゴールも、堀池監督は新1年生たちに苦言「プライドを持って、もっとやって欲しかった」

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2本目、順天堂大の新1年生FW白井海斗(24番)が同点ゴール

[3.23 練習試合 日本高校選抜 1-3 順天堂大 市原スポレクパーク]

 関東大学サッカーリーグ1部開幕を約2週間後に控えた順天堂大は、1本目に全日本大学選抜の海外遠征、デンソーカップから合流したばかりのMF名古新太郎主将(新4年=静岡学園高、鹿島内定)やFW旗手怜央(新3年=静岡学園高)、CB村松航太(新3年=清水ユース)らが出場。新1年生9人が出場した2本目に先制を許したが、FW白井海斗(新1年=清水桜が丘高)のゴールで追いつくと、3本目にFW梶原亮(新4年=広島皆実高)、FW大谷京平(新2年=柏U-18)が決めて逆転勝ちした。

 順大は湘南ベルマーレ入りしたCB坂圭祐らが卒業したことによって昨年からメンバーが大きく入れ替わり、大学選抜組も合流したばかりの状況。連係ミスでピンチを招くシーンもあったが、それでも主導権を握り、ゴールを目指して相手の守りが薄いところへボールを動かし続けていたことが印象的だった。

 先発出場したMF長倉幹樹(新1年=浦和ユース)が相手の状況をよく見ながらのボールコントロール、パスをするなど開幕戦出場へアピールし、同じ新1年生の白井はゴール。選手権直前の左肘脱臼によって同大会で結果を残せず、高校選抜入りを逃している白井ら同年代の日本高校選抜相手に意地を見せた選手もいたが、堀池巧監督は新1年生たちに苦言を呈する。

「止めてやろうという迫力、球際、ボールへの執着心、高校選抜の方が強かったですよ。(順大の1年生には)プライドを持って、もっとやって欲しかったですね」。日本高校選抜のメンバーの大半は大学新1年生。順大の新1年生にとってはこれから4年間戦っていくライバルでもある。MF新関成弥(新1年=清水ユース)やDF長谷川光基(新1年=FC東京U-18)ら出場した新1年生たちが、高校選抜相手にもっと気迫を持って上回るようなプレーをして欲しいという思いがあったようだ。

 静岡県選抜のエースとしてSBS杯で活躍し、清水桜が丘高を初の選手権へ導いている注目ルーキー白井は、この日を含めて対外試合でゴールを連発しているというが、満足感は無かった。「今のままではメンバーに入れないと思います。取り続けないといけない」。新1年生も登用する方針の堀池監督の下、アピールを続ければチャンスはありそう。注目チーム・順大の底上げを担う新1年生たちは、高校選抜との対戦で感じ取ったものを今後に活かし、それぞれがアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●2018日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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