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Wアンザイの後継者…東京V林昇吾がJ初先発!! 初弾は“幻”となるも「しょうがない」

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初先発を果たし、ゴールにも近付いた東京ヴェルディMF林昇吾

[3.25 J2第6節 東京V0-0山形 味スタ]

 Jリーグ初先発となった東京ヴェルディMF林昇吾は前半29分、左サイドからのクロスにフリーで抜け出し、ダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。これがプロ入り初ゴールとなる21歳には、チームメートから手荒い祝福。ところが、オフサイドがあったとして得点は取り消され、記念すべき初弾は“幻”のものとなった。

 互いに目立ったチャンスをつくれないまま迎えた前半29分、先に『ネットを揺らした』のは右ウイングバックで先発起用された背番号15だった。MF奈良輪雄太のクロスをニアでFWドウグラス・ヴィエイラがフリックし、一気呵成にファーサイドへスプリント。見事にフリーで抜け出し、ワンタッチでゴールに押し込んだ。

「すぐに副審を見たら旗が上がっていなかったので……」(林)。東京Vアカデミーの門を叩いた中学時代から9年目、ずっと憧れ続けてきた味スタでのプロ入り初ゴール。決まった瞬間にはチームメートが次々に集まって歓喜の輪をつくったが、無情にもゴールは認められず。間接FKで試合が再開され、「しょうがないといえばしょうがない」と苦笑いを見せた。

 左利きということもあり、右サイドは不慣れなポジション。前節の福岡戦(△1-1)では試合途中から入って先制弾を演出したが、逆サイド起用には「びっくりしました」と本音をこぼす。しかし、昨季は同じアカデミーで育ったDF安在和樹(鳥栖)、DF安西幸輝(鹿島)が利き足と異なるサイドで使われており、ロティーナ監督にとってはこれが平常運転。本人も「攻撃は好きなので気持ち良くできた」とポジティブに捉えているようだ。

 随所で光るプレーを見せた林だったが、この日は「前兆がなく、いきなり足がつってしまった」ため、後半20分で途中交代。いったんピッチ外に出た後、タッチライン際で戻る意志は見せていたが、交代用紙は撤回されなかった。「もっと行けると思った」という心意気は次節以降で見せていくことになりそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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