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「ヅラのためにも勝ちたかった」古巣戦の三門雄大が語る大宮の“勝因”は

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古巣対決となったMF三門雄大が攻守に躍動した

[3.25 J2第6節 大宮2-1福岡 NACK]

 先頭に立ち、チームのために戦う姿勢を示した。今季、福岡から大宮アルディージャに加入したMF三門雄大は労を惜しまないハードワークで幅広いスペースを埋め、球際で体を張り、5試合ぶりの勝利に貢献した。

 21日の熊本戦は逆転負けを喫したが、中3日で修正。勝因について聞かれると、「勝っていない4試合は“犠牲心”というか、誰かのためにやろう、誰かが抜かれたらカバーしようとする姿勢が少し足りなかったかな」と指摘。この日は全体が運動量を増やして連動性を高め、攻守がかみ合い、「チームのために戦う部分を出していかないといけない。今日はそれがあったんじゃないかな」と説いた。

 アビスパサポーターからはブーイングで“歓迎”された古巣戦だった。「あまり意識しないようにやっているつもりでしたけど、相手にも一緒に戦ってきた仲間がいて、楽しく90分間できたと思う」。攻守に圧巻のパフォーマンスを見せたダイナモは「それがいつも以上の力を出させてくれたじゃないかな」と笑顔を見せた。

 2列目から飛び出し、攻撃参加でも見せ場をつくった。後半5分、FW大前元紀のスルーパスで背後に猛然と抜け出し、右足ダイレクトでシュート。「決めたかったんですけど、抜け出すのに必死で杉ちゃん(杉山)が出てくるのを見る余裕がなかった」。決定的な形だったが、元同僚GK杉山力裕のファインセーブに阻まれ、「ああいうところで出ていくのが自分の良さ。早くゴールも見せられたら」と意欲を燃やす。

 後半44分にはシュートカバーに入ったDF河面旺成の腕にボールが当たってしまい、一発退場。「体を張って止めようとしてくれたヅラ(河面)のためにも僕は勝ちたかった。みんなもそうだと思う」。PKで1点を返されたが、終盤の猛攻を10人でしぶとく跳ね返してつかんだ勝利。「今日のように犠牲心を持ちながらみんながプレーできたら、もっともっといいチームになる」と力説した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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