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思い出されるのは8年前…“経験者”長友「ここはチャンスだな」

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日本代表DF長友佑都

 あのときと似ていると感じている。8年前の、あの頃に――。

 2日前にマリ代表と1-1のドローを演じ、2日後にウクライナ代表と対戦する日本代表。練習後の取材に応じたDF長友佑都は、「良い状況とは言えない」と現状を受け入れると、10年南アフリカW杯前との比較を問われ、「確かにチームの状態や周りの雰囲気、批判の受け方を含めて10年の時と僕自身、似ているなと思う」と語った。

 10年南アフリカ大会前の強化試合では4連敗と結果を残せないまま、本大会に乗り込んだ。しかし、本大会では初戦のカメルーン戦で1-0の勝利を収めて勢いに乗ると、続くオランダ戦こそ0-1で敗れたものの、第3戦でデンマークを3-1で下して決勝トーナメント進出を決めた。

 そして、ハリルジャパン。昨年の11月の欧州遠征でブラジル、ベルギーに2連敗を喫すると、国内組だけで臨んだ12月のE-1選手権では、最終戦で韓国に1-4の完敗を喫して優勝を逃した。そして18年初戦となったマリ戦を1-1でドローで終え、長友も「今日のような試合ではW杯で勝つのは厳しい」と危機感を募らせていた。だが、「ポジティブ過ぎるかもしれませんが」と前置きしつつ、現在の状況を前向きに捉えたいと続けている。

「監督も選手もすごく危機感を持っているし、『どうやったら、うまく行くのか』『どういうふうに壁を乗り越えられるのか』を常に話している。だから、この状況は必ずプラスになると思うし、僕の個人的なサッカー人生の中でピンチをチャンスだと思って、ずっとやってきた。だからこそ、僕は『ここはチャンスだな』『逆転できるものがそろっているな』とポジティブに捉えたい」

 まずは、「ネガティブとは考えたくないけど、そういう雰囲気が漂っている」という状況を脱するためにも、2日後のウクライナ戦で内容と結果が伴うようなサッカーを披露するため、「自分たちに自信を持てるプレーをしなければいけない」と覚悟を持ってピッチへと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)

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