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首位攻防戦、川崎Fvs広島の行方は?データで注目カードを展望

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J1リーグ第5節で川崎Fvs広島の首位攻防戦が実現する

 3月30日から4月1日の3日間にかけて、明治安田生命J1リーグ第5節の9試合が行われる。過去の対戦データをもとに、注目の4試合を展望する。

■川崎フロンターレ(1位)vs(2位)サンフレッチェ広島
 首位の川崎Fと同勝ち点で2位につける広島が31日に激突。序盤の首位攻防戦となった。現在リーグ2位タイの19試合無敗を続ける川崎Fは、対広島戦で13勝5分8敗と勝ち越し中。さらに、広島相手には無失点で4連勝中と相性の良い相手だ。

 両チームともに開幕4試合を3勝1分で切り抜け、失点数もリーグ最少タイの1失点で並んでいる。守備陣では特にGKの活躍が光る。今季ここまで1度も失点していないGKチョン・ソンリョンは、被枠内シュート7本で脅威のセーブ率は100%を記録。対する広島のGK林卓人は、そのチョン・ソンリョンに次いで2位のセーブ率を記録している(94%、被枠内シュートは17本で1失点)。

 堅守もさることながら、川崎Fは小林悠、広島はパトリックやティーラシンといった試合を決定づけるアタッカー陣が豊富なことから、どちらが先制点を決められるかどうかがこの試合のポイントとなる。無敗で首位に立つのは果たしてどちらのチームか、注目だ。

 ■柏レイソル(7位)vs(8位)ヴィッセル神戸
 唯一の金曜開催となった柏vs神戸も見どころ満載だ。今季1勝2分1敗同士となった一戦の注目ポイントは、柏のFWクリスティアーノと神戸のFWルーカス・ポドルスキのエース対決だ。

 クリスティアーノは、今季リーグで最多の21本のシュート数を放っている。シュート数10本以上を記録している選手の中では、枠内シュート率は15.4%とリーグ最下位ではあるが、その攻撃的な姿勢は常に脅威を与え続けている。対神戸戦に限っていえば、直近6得点のうち1得点2アシストと3ゴールに直接関与しているデータがある。

 一方のポドルスキは、今季リーグ3位となる13本のシュート数を記録。しかし、枠内シュート率はクリスティアーノに次いで2番目に低い20%となっている。前節は難敵・セレッソ大阪相手に試合を決定づける今季初ゴールをマーク。元ドイツ代表の真価がようやく発揮されそうだ。

 ホーム戦直近10試合で1敗しかしていない柏。神戸戦でも現在9試合無敗(7勝2分)を記録しているが、対する神戸もアウェイ直近7試合でわずか1敗のみ(3勝3分)と敵地での戦いを得意としている。

 今季2勝目を挙げ、上位浮上を実現するのは果たしてどちらのチームか。30日19:30に三協フロンテア柏スタジアムでキックオフを迎える。

■鹿島アントラーズ(6位)vs(11位)北海道コンサドーレ札幌
 勝ち点3差で首位の川崎Fを追走する鹿島が、ホームに札幌を迎える。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではグループステージ突破に王手をかけており、一昨年の王者がようやくエンジンをかけ始めている。ホームで行われた第3節の広島戦を0-1で落としてホーム無敗記録が11でストップしてしまったものの、対札幌相手には本拠地で通算6戦全勝。その6試合で22得点を叩き出し、1試合平均は3.7得点にのぼる。

 札幌は、アウェイの鹿島戦で現在3戦連続無得点と、過去の記録に限れば札幌不利の予想が立つが、ミハイロ・ペトロビッチ監督がかつて浦和時代に指揮した際は、カシマでの直近5試合で合計10得点を挙げており、この間も4勝1分けと無類の強さを誇っていた。チームは異なれど、ミシャのサッカーが浸透しつつある札幌が、意外な結果をもたらすかもしれない。

 注目選手は今季J1で唯一、ヘディングで2得点を挙げているチャナティップだ。このタイ代表MFは今や札幌の攻撃のタクトを振るう存在に。158cmと小柄ながら決定的な場面で常に顔を出すセンスはピカイチ。ここまでわずか1失点の鹿島相手にどこまで通用するか、見どころの1つだ。対する鹿島はリーグここまで2得点と貧打に苦しむ。前節の鳥栖戦で決勝点を挙げたエースの金崎夢生に、鈴木優磨といったストライカーの奮起が求められる。

■FC東京(13位)vs(18位)ガンバ大阪
 復調の兆しを見せるFC東京とG大阪のカードも注目だ。FC東京は前節、無敗の湘南相手に1-0の完封勝ち。ディエゴ・オリヴェイラの右足でリーグ初勝利をマークした。G大阪も未だ勝利こそ挙げられていないが、前節は柏相手に2点を先行されながらもファン・ウィジョの2ゴールで引き分けに持ち込んだ。クラブ史上ワーストの14試合連続未勝利だが、徐々にレヴィー・クルピ監督が標榜するアタッキングサッカーが浸透しつつある。

 両者は昨季ホームとアウェイともに0-0のスコアレスドローに終わり、同一カードかつリーグ2回の対戦で無得点に終わるのは史上初だった。FC東京はホームでのG大阪戦に関しては、初対戦から2連敗を喫していたが、それ以降は現在まで14試合連続無敗をマークしている(9勝5分)。昨季までG大阪を率いていた長谷川健太監督を招へいしたFC東京。長谷川監督にとって古巣となるG大阪相手に勝利を収め、2連勝と飾りたいところ。

 一方のG大阪もそろそろリーグ初勝利が欲しい。クルピ監督はC大阪時代にFC東京と5度対戦し、3勝2分の無敗を記録している。両指揮官がどんな采配を見せるのか。知将対決からも目が離せない。

 2週間の中断を経て開催されるJ1リーグ。今節も注目カードが目白押しだ。

第5節
3月30日(金)
柏 19:30 神戸 [三協F柏]
3月31日(土)
仙台 14:00 長崎 [ユアスタ]
清水 14:00 横浜FM [アイスタ]
鹿島 15:00 札幌 [カシマ]
FC東京 15:00 G大阪 [味スタ]
川崎F 16:00 広島 [等々力]
C大阪 19:00 湘南 [金鳥スタ]
鳥栖 19:00 名古屋 [ベアスタ]
4月1日(日)
磐田 15:00 浦和 [エコパ]

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