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伊東純也、電光石火の2G!柏が神戸を下して3試合ぶり白星

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伊東純也が今季J初得点を含む2ゴール

[3.30 J1第5節 柏2-1神戸 三協F柏]

 2週間の中断を経て再開されたJ1、三協フロンテア柏スタジアムでは、7位柏レイソルと8位ヴィッセル神戸が対戦。FW伊東純也が2ゴールの活躍を見せて、柏が2-1で快勝した。

 前々節・C大阪戦(△1-1)、前節・G大阪戦(△2-2)と2試合連続で終盤に追いつかれてしまい、3試合ぶり勝利を目指す柏。G大阪戦で2得点を挙げたFW江坂任をトップ下に置いた4-2-3-1を敷き、日本代表ベルギー遠征帰りのGK中村航輔がゴールマウスを守る。
 前節・C大阪戦(○2-0)で今季初勝利を挙げた神戸は、柏と同じ4-2-3-1のフォーメーション。高卒ルーキーのFW郷家友太(青森山田→神戸)を2列目右サイドで先発させ、J2年目で今季からキャプテンを務めるMFルーカス・ポドルスキはトップ下に入った。
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 柏と神戸ともにトップ下の背番号「10」を経由して攻撃を仕掛けていく。柏の江坂は巧みなボールコントロールでボールをおさめ、神戸のポドルスキは時にボランチの位置まで下がって配給役に。しかし、ともにチャンスらしいチャンスがないまま時計の針は進んでいく。

 神戸の前線からのプレスに対し、最終ラインからつないでいく柏は思うようにボールを回せず、GK中村までボールを下げさせられる回数を重ねていった。一方の神戸もシュートまで持ち込めず、36分にはセットプレーの流れから郷家がボレーシュートを狙ったが、ボールはクロスバーを大きく越えてしまう。

 それでも、前半終了間際には柏が立て続けに決定機をつくる。39分、神戸が自陣でパスを回している場面でセンターバックのDF渡部博文がコントロールミス。その隙きをついて伊東がインターセプトすると、GKとの1対1を迎えてシュートを放ったが、ゴールポストのわずか左にそれてしまう。その3分後には伊東のパスを受けたMF大谷秀和がペナルティエリアから右足を振り抜いたが、またしてもシュートはゴールマウスを捉えることができなかった。

 後半に入ると神戸は左サイドからシュートを重ねる。6分、左サイド敵陣深い位置まで切り込んだFW田中順也が中央に入れたボールを郷家が落とすと、ペナルティエリアまで上がっていたMF藤田直之がシュートするが、柏守備陣が体を張ってゴールマウスまでボールを飛ばさせなかった。さらに10分、ポドルスキが左サイドに流れて田中、DF橋本和とパス交換すると最後は橋本のクロスを三田がトラップから反転してシュートまで持ち込んだが、クロスバーのわずか上へそれてしまう。

 劣勢を強いられていた柏だが、カウンターで好機を演出。23分、江坂のボールをハーフウェイライン付近で受けた伊東がドリブルで瞬く間に神戸ゴール前まで持ち上がると、中央に切れ込む。左足で狙いすましたシュートはゴール左下に吸い込まれ、柏が均衡を破った。

 失点の前にMF小川慶治朗を投入していた神戸は、さらにFWハーフナー・マイクとMF松下佳貴を同時にピッチに送り込む。すると直後の29分、藤田の左CKをニアサイドの田中がヘディングで合わせて試合を振り出しに戻す。

 同点となってからは打ち合う展開に。そして迎えた41分、柏はクリスティアーノの浮き球にDF小池龍太が抜け出し、ゴール中央へ折り返す。途中出場のFW山崎亮平のシュートはGKキム・スンギュの好セーブにあったが、左サイドにポジションを移していた伊東がこぼれ球を押し込んで2-1。柏が勝ち越しに成功した。

 アディショナルタイムにはポドルスキのボレーシュートが枠をとらえたが、GK中村がセーブし同点弾を許さず、柏が2-1で3試合ぶりの勝ち点3を獲得した。

 両チームの次戦は来週4月4日、AFCチャンピオンズリーグを戦う柏はホームで全北現代(韓国)と、ルヴァン杯を戦う神戸は敵地で湘南と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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